ゲームを使って社会にもっと役立つことをやりたい!
起業し、そんな思いから開始した様々な活動についてご紹介します。
■ 後藤
現在開発している生活習慣病予防を目的としたゲームと、引きこもりからの就業支援活動について紹介します。
死亡原因の上位を占める様々な生活習慣病、その予防は、自覚症状がないことから危機感が薄く難易度の高い問題です。
「ゲームの疑似体験を通して、予防に活用できないだろうか?」
そんな思いからこのプロジェクトを始めました。しかし、面白さと期待する効果、その相容れない2つの要素をどうやって融合するのか?この1年間の後藤の七転八倒の軌跡を赤裸々にご紹介します。
また、現在引きこもりの支援活動を行っている会社と一緒に取り組んでいる就業支援活動についてご紹介します。
ゲーム開発にはアイデア立案、プログラミング、映像制作の他にも、エクセル、ワード、パワーポイント、スクリプト、カメラワーク、映像編集、ユーザー心理など、様々な技術やノウハウが活用されています。
就労支援の一貫として、一緒にアプリ開発を行うことで様々な制作過程を体験してもらい、自らの興味を中心に力をつける後押しを行っています。興味がある方は是非ともご参加ください。
■ 伊藤
「恵比寿Unity部」で行なっているプログラミングのボランティア活動を紹介します。
昨今とりわけ子どもの貧困が取り沙汰されています。つまり貧困家庭に育った子どもは満足な教育も受けられず、その子ども自身も貧困から抜け出せないといういわゆる「貧困の連鎖」です。
その鎖を断ち切るべく「恵比寿Unity部」は、引きこもりや母子家庭等のなんらか社会的に事情がある中高生向けにUnityを無料で教える取り組みをしています。
ゲーム開発を学ぶことで、開発会社に就職するのも良いし、自分でゲームを作るのも良いです。どちらにせよ子どもたちの未来は以前より広がりを見せるはずです。
「恵比寿Unity部」は手取り足取り教えることはしていません。各自がやりたいことをやり、どうしたもわからないときに大人がサポートしています。
様々な子どものケースを紹介し、どんなことに取り組んでいるかを紹介します。
本セッションを通して、全国各地で同様な試みが開催されることを期待しております。
講演者プロフィール
後藤 誠
エンジニアとして中小・大手ゲーム会社およびミドルウェア会社にて活動。過去に祖母の介護や働きながら予備校・大学に通った経験から、ゲームの可能性を広げ様々な諸問題解決を主目的としたシリアスゲームの分野に挑戦したく、2018年1月に起業。現在、生活習慣病予防、認知症予防、引きこもりからの就労支援などの問題に取り組んでいる。
《講演者からのメッセージ》
大げさではありません。ゲームは私の人生を変え私に生きる力と糧を与えてくれました。私はゲーム開発者となり30年近く過ごしてきた今、「ゲームプレイ」を通して、または「ゲーム開発」を通して「できること」に挑戦しています。同じような「思い」同じような「目的」を持っている方へ、今の取り組みについて報告したいと思います。
伊藤 周
株式会社セガでプログラマとしてアーケードゲームやモバイルゲームを開発。その後ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの立ち上げに参画し、エバンジェリストとしてUnityを広める活動に従事。2018年1月に独立し「おなかソフト」を起業。Unityコンサルタンティング業務を中心に様々な事業を展開。また引きこもりや児童養護施設出身の方のための就労支援活動「恵比寿Unity部」も活動中。
《講演者からのメッセージ》
皆さん、何か良いことしたいですよね?本音ではそう思っているのですが、社会貢献活動と聞くと「意識高そう」「なんか大変そう」「結局お金が必要」とか考えてしまうのではないでしょうか。
ところが意外とそうでもないのです。私は「意識低く」「楽に」「なるべくお金かからないような」社会貢献を実践しています。それも皆さんもお得意の「ゲーム開発」を通して、です。ゲーム開発を通して社会貢献って最高じゃないですか。「何か良いことをしてみたいけどチャンスがない」とお思いの方、是非聴きに来てください。