本セッションではFFXIVのコンテンツ製作において表データ(各種パラメータ,テキスト)を、どのようなシステムで管理しているか説明します。
本システムは表計算ソフト(Excel)を使用しコンテンツ製作者がデータを編集しますが、従来のファイルではなくデータベースによって管理しています。
データベース化によるメリットやデータフロー、各種便利機能について解説します。
講演者プロフィール
吉田 和人
1967年愛知県生まれ。1990年名城大学理工学部卒業、ビジネス系など数社を経て1998年株式会社スクウェア(現 株式会社スクウェア・エニックス)に入社。
ファイナルファンタジーXI、フロントミッションオンラインでは主にサーバーエンジニアを担当。新生ファイナルファンタジーXIVでは開発環境班のリーダーを担当した。現在では第三開発事業本部ツールエンジニアスーパーバイザーを担当している。
《講演者からのメッセージ》
昨今のゲームは大量のパラメータを利用して多種多様なコンテンツが生産されています。そこで編集ツールとして活躍するのがExcelを代表とする表計算ソフトですが、データ量が増えるに従い保存データの管理コストが問題になってきました。
ファイナルファンタジーXIVでは、Excelで編集したゲームパラメータは従来のファイル管理に代わって全てデータベースに保存管理しています。
表計算ソフトとデータベースの連携というのは特に目新しいものではありませんが、大規模プロジェクトで開発環境のコアシステムとして採用した例はあまりないと思いますので、参考になれば幸いです。