心理的安全性を高め「気づき」を尊重する生産性の高いチームを目指して ~ティール組織・マインドフルネスのチームへの導入の試み~

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日時:
2019年09月04日(水)16時30分〜17時30分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
エンジニアチームのマネジメントに携わっている方。 チームの生産性向上について興味のある方。 幸せに働ける環境を実現したいと考えている方。
受講者が得られるであろう知見:
心理的安全性の確保のために、チームというスコープ内で採用可能な施策とその導入コストおよび効果。
セッションの内容

本セッションでは、弊社が抱えている組織的な問題を解決するための取り組みに関してお話いたします。全社的な取り組みとしたいのですが組織的に難しい所があるため、まずは先行して我々が所属しておりますサーバーエンジニアのチーム内で実施いたしました。
弊社サーバーエンジニアチームは中途採用の者が多く、また社内では少数派です。一般的なIT企業と弊社の会社組織の間における様々なギャップについて、サーバーエンジニアのチームからは問題を指摘する声が上がっておりました。これを解消するために、チームで「心理的安全性」をキーワードとして実際に導入した施策に関して、一連のストーリーをお話します。
チームの「心理的安全性」の概念に注目するに至った経緯を紹介し、そこから「心理的安全性」を高めるために実施した取り組みおよびその導入のコスト・成果について説明します。具体的な事例として、wevoxを用いた定常的なエンゲージメントスコアの計測、マインドフルネスのチームへの展開、部分的ではありますがティール組織の一形態であるホラクラシーの導入となります。
最後に、本活動と現時点でのサーバーエンジニアチームでの成果を踏まえた上で、今後チーム内及び全社で実施していきたい施策に関して共有します。  


講演資料

  • CEDEC_2019_心理的安全性.pdf

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講演者プロフィール

深澤 宏仁

深澤 宏仁
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : NE統括本部 NE技術本部 ネットワークシステム部 システム3課
役職 : 課長

2009年に株式会社サイバーエージェントにWebエンジニアとして入社。Webシステムのバックエンド構築、Androidアプリ開発、ログ分析基盤の構築・運用を経験しました。
2013年に株式会社バンダイナムコスタジオに入社し、主にスマートフォン向けソーシャルゲームのインフラ及びアプリケーションの構築・運用を担当してきました。
2018年頃から主にエンジニア向けの職場環境改善に興味を持ち、社内で様々な取り組みに挑戦しております。

《講演者からのメッセージ》
本講演で触れる内容は「個々のスキルは高いのに、チームのパフォーマンスは低い」現象に対して取り組む際のキーワードにもなっております。皆様に役立つような情報を何か一つでもご提供できればと思っております。

片岡 洋一朗

片岡 洋一朗
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : NE統括本部 NE技術本部 ネットワークシステム部 システム3課
役職 : 係長

2010年にバンダイナムコゲームスに中途入社いたしました。
それ以前は、ゲーム開発会社でのコンシューマーゲーム・モバイルゲームの開発、IT関連の開発会社の起業、ファーストパーティーのゲームスタジオでのQAエンジニアなどを経験してまいりました。
分社・社名変更などありまして現在はバンダイナムコスタジオ所属となります。

サーバーエンジニアとして、業務用ゲームに関するバックエンドシステム、ソーシャルゲームのサーバー開発などを担当しました。
現在は、ソーシャルゲーム開発・運用業務において、主にQAチームの管理・サーバーチームの職場環境改善などを担当しております。

《講演者からのメッセージ》
IT技術の進歩は、会社の組織構造にも変化を迫ってきております。より生産性が高くより幸せに働ける会社の組織構造が、いままさに作り出されているのでは、と感じております。
私たちが、より働きやすい職場を目指して取り組んだ試みが、皆様の職場環境の改善に役立つ何かをお伝えできればと思っております。