モバイルゲームを開発する上で、プロファイリングが後回しになり、最新の負荷の状況を把握できなかったり、パフォーマンスの劣化を見逃してしまった経験はありませんか?
私たちは継続的なプロファイリングでこの問題を解決しました。CI/CDにアプリの実行のプロセスを追加することでプロファイリングを完全自動化しました。これにより常に最新の負荷状況を確認でき、パフォーマンスの劣化も見逃しません。
プロファイリングには Unity Profiler を利用し、システムの構築には Google Cloud Platform を利用しました。アプリのビルドが完了すると、実機上でゲームの自動プレイとプロファイリングが行われます。プロファイリングデータは Google Cloud Storage にアップロードされ、解析後に Google Big Query に蓄積されます。プロジェクトメンバーは Google Data Studio 製のダッシュボードからプロファイリング結果をブラウザ上で確認できます。
講演者プロフィール
細田 翔
シェーダーで遊ぶのが大好きなUnityエンジニア
KLab(2015~)では、Unity製モバイルゲームの3Dグラフィックス開発を担当し、レンダリングパイプラインの設計、モバイル向けに最適化したシェーダー開発、テクニカルアーティストとしてプロジェクト横断のサポート活動等を行う。
Tokyo Demo Fest 2018 の Combined Demo Compo 優勝。
@gam0022
https://gam0022.net/
《講演者からのメッセージ》
まだプロファイリングで消耗してるの?
面倒なプロファイリング作業を自動化して、結果の分析や最適化に集中しよう!
於保 俊
KLab株式会社エンジニアリングマネジメント部エンジニアリングマネージャー
横断組織の何でも屋として、各種案件サポートや様々な技術課題の解決、技術広報などに取り組んでいる。
得意技は段ボールとアルミホイルで問題を解決すること。
《講演者からのメッセージ》
社内で取り組んでいるAndroid対象のUnityでのパフォーマンスプロファイリングの自動化について、
社内システムとの連携や端末のコントロールなどについてお話しします。
まだこなれていない部分もありますが、参考になれば幸いです。
塙 与志夫
2000年よりWebアプリケーションエンジニアとして従事。2011年7月より現職にてゲームAPIサーバの負荷試験や性能改善などを主に担当。OSSのソースコードを眺めて細かいバグを探すのが趣味。
主な講演はPHPカンファレンス関西2015「PHP7で変わること ―言語仕様とエンジンの改善ポイント」など。またWEB+DB Press Vol.56からVol.61まで連載記事「PHP転ばぬ先の杖」を寄稿。
《講演者からのメッセージ》
スマートフォン実機のプロファイリングは皆さん苦労されているかと思います。我々はクラウドを利用することでプロファイリングデータの蓄積および可視化を安価かつ簡単に実現しました。本講演ではこのシステムについてご紹介いたします。