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日時:
2018年08月24日(金)14時00分〜14時25分
形式: ショートセッション
プラットフォーム: PC モバイル
受講スキル:
物理的な計測に基づいた材質感の表現に興味がある方
受講者が得られるであろう知見:
・非均質半透明材質の測定法についての概観
・半透明材質の表現モデルとその圧縮法に関する技術の概観
セッションの内容
非均一の半透明媒質を物理的に正しくデータ化するためには、媒質ボリューム中の任意の点に対する拡散パラメータを数値化する必要があり、データは比較的低解像度のものであっても数GBのデータ量となる。これまで、いくつかの圧縮法が提案されてきたが、それでも圧縮結果のデータ量は数MB程度であり、一つの材質にかけられるデータ量としては実用性に欠けるという問題があった。本講演では、レンダリングの品質を大きく損なうことなく、データ量を従来法の30分の1に相当する数百KBまで圧縮する方法を紹介する。データ圧縮法に加えて、圧縮済みデータを実時間にレンダリングする方法も合わせて紹介する。
講演者プロフィール
谷田川 達也
所属 : 早稲田大学
部署 : 先進理工学研究科
役職 : 日本学術振興会 特別研究員 (PD)
略歴:
2015年に東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了し、2016年より現職。現在は、主に半透明物体の拡散パラメータの測定法と、その効率的な利用法について研究を行っている。
《講演者からのメッセージ》
半透明物体中での光の拡散を表現するBSSRDF(双方向拡散反射局面分布関数)は、物体表面での反射を表現するBRDF(双方向反射分布関数)と比べてモデル化が複雑で、その測定法や利用法に関してあまり研究、実用が進んでいないように感じています。今回の発表が、インタラクティブ・システムにおける一般的な半透明物体の表現をより広く利用する一助となれば幸いです。
共同研究・開発者
藤堂 英樹 (中央学院大学)、山口 泰 (東京大学)、森島 繁生 (早稲田大学)