VAIR FieldはモバイルVR技術を用いた多人数対戦型VRスポーツである。わかりやすく例えるとこれはVRによるサバゲーのようなものである。プレイヤーは銃型や弓型のVAIRデバイスを選択し、それをもってフィールドに入ることでプレイヤーやノンプレイヤーが入り乱れる戦場で自由に動き回りながら対戦することが可能となっている。
モバイルVRはHMDを使用しないが同等に動き回り、ヴァーチャルの世界をスマートフォンの画面を通してみることができる。HMDは様々な問題をいまだに抱えており、不衛生で、煩わしく、また健康上の理由から子供が使用できないが、これからの未来を担う子供たちにこそ体験してほしい技術である。モバイルVR技術を使えば手軽に誰でも体験できる。そしてそこに本物の弓や銃型のモノ感を備えたVAIRデバイスを組み合わせることで、実際の身体能力を活かしては全力で動き回れるシステムであるVAIR Fieldを構築した。指先の操作や単純な反射神経ではなく、物理的な操作を必要としたよりリアルな体験を実現する。
講演者プロフィール
安本 匡佑
東京芸術大学大学院映像研究科、博士(映像メディア学)、東京工科大学メディア学部助教を経て、現在神奈川工科大学情報メディア学科准教授、株式会社CENOTE代表取締役
身体性をテーマとしてメディアアート、映像制作、ゲーム制作、インターフェース関連の複合的な研究などを手掛ける。代表作としてメディアアートでは「CUBISTA」、映像では「ballet rotoscope」「factory of dream -夢をつくる工場」、ゲームでは「ピタゴラパブロフ」「INFLUENCE」など、複合的な研究・作品では「The Light Shooter」「参式電子弓」「VISTouch」「VAIR」などがある。
《講演者からのメッセージ》
「VAIR FIELD」はHMDを使わないモバイルVRをスポーツの領域まで進化させることを目的とした多人数対戦型のVRサバゲーのようなものです。使用するデバイスは弓や銃型でモノ感に重点を置き、重量、サイズ、感触や操作感を突き詰めて制作しています。プレイアブルな状態での展示を行う予定ですので、ぜひ一度触って体験してください。
寺岡 丈博
2013年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了.博士(学術).慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター本部助教,東京工科大学メディア学部助教を経て,2018年より拓殖大学工学部助教.情報処理学会,人工知能学会,言語処理学会,各会員.
《講演者からのメッセージ》
是非体験してみてください.