VRには最大の問題があります。それは移動時の酔いの問題です。
視覚情報と身体感覚の不一致から起こるVR酔いの問題は深刻で、これが原因でVRの進歩が妨げられていると言っても過言ではありません。
その解決方法として、ある地点からある地点へテレポートする移動方式が多くのVRコンテンツで採用されていますが、
すべてのコンテンツに最適な方法ではなく、VR本来の可能性を狭めてしまう結果になっています。
ここを解決すべく私たちは、VR空間での移動技術を徹底的に研究し、酔わない移動方式に共通する法則を見つけることに成功しました。
その法則を中心にVRを今後発展させる上で不可欠な酔いのない移動方式のノウハウを今回の講演では共有させていただければと思います。
講演者プロフィール
藤川 啓吾
VR兄弟の兄の方。 福岡県出身。
デザイナーとしてキャリアをスタート。
「世界を変えるにはデザインだけでは足りない」と感じ、エンジニアに転向。
iOSエンジニアとしてゲームアプリなどの開発を経て、2013年12月にLogbarに入社し、ウェアラブルデバイスRingの開発に携わる。
2015年のCESでRing専用のVRゲームを出展した事がきっかけでVRにのめり込み、
2016年7月にエンジニアである弟と株式会社EXPVRを立ち上げる。
《講演者からのメッセージ》
VRは物理法則を超えることが可能な世界です。
VRの世界なら現実を超えて、風よりも速く走る力や自由自在に空を飛ぶ力を得て、本当の自由を手にすることも夢ではありません。
このセッションがそんなVRの可能性をみなさんと一緒に広げていく足掛かりになれたら幸いです。
藤川 駿
VR兄弟の弟のほう。 福岡県出身。学生時代に組み込みに関する技術を学び、2014年に富士重工業株式会社(現:株式会社SUBARU)に入社。 レガシィ、インプレッサ、BRZのエンジン制御の開発に携わる。 その後VRの可能性に惹かれ、兄とともに株式会社EXPVRを立ち上げる。社内ではVR内での移動に関するコア技術の開発、VRアクションゲーム「BE THE HERO」のメインプログラマーを務める。
《講演者からのメッセージ》
VRは可能性がまだまだ眠っていると思っています。このセッションが少しでもVRの可能性を広げるカギになることを願っています。