タイトルの大規模化、マルチプラットフォームへの対応などの理由でテストしなければならない範囲が肥大化している現状のゲーム開発において、安定性向上とパフォーマンス改善の為に、多くの人手を割いてテストプレイを行うことが当たり前になっている実情がありました。
我々は、カプコン内製のゲームエンジン「RE ENGINE」を採用する全てのタイトルでこの現状を打開する為に、ゲーム全体を通して、
・クラッシュやエラーの発生状況はどのようなものか
・CPUとGPUは安定して高いパフォーマンスを発揮しているか
・メモリは足りているか、ギリギリになっている箇所は無いか
を自動的に計測してレポートする仕組みを構築しました。
本講演では、この自動計測レポートシステムの活用事例を紹介します。また、実装についても紹介します。
講演者プロフィール
齊藤 俊介
2014年 株式会社カプコンに入社。
内製ゲームエンジン「RE ENGINE」開発者として、
ランタイム、ツール、CI、社内Webサービス、VR製品マスターアップ等、雑多に対応しています。
《講演者からのメッセージ》
マルチプラットフォームの対応、各ゲーム機のハイエンドモデルの対応、VRなどの特殊な周辺機器の対応。
ゲーム業界の開発は、年々正常に動くことを担保しなければならない領域が拡大していっております。
本講演では、拡大するテスト項目に対して弊社が取り組んでいる、
自動化のアプローチをご紹介させていただければと思います。
西井 崇也
京都大学にて物理学を専攻。
2015年、大学院卒業とともに株式会社カプコンに入社。
内製ゲームエンジン『RE ENGINE』のAIモジュールを担当。
RE ENGINEを利用する全てのタイトルで使用可能なオートプレイ機能を開発。
《講演者からのメッセージ》
本セッションでは、各タイトルに合わせた自動プレイの運用方法をご紹介いたします。
自動プレイの仕組みについてもご紹介しますが、プログラマでなくても分かるように
説明しますので、どなた様でもご参加していただけるかと思います。
自動プレイの対応を行っている、または、対応をお考えの方々にとって参考になれば幸いです。