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日時:
2018年08月24日(金)11時20分〜12時20分
形式: レギュラーセッション
プラットフォーム: PC
受講スキル:
パストレーシングやバーチャルポイントライト等のグローバルイルミネーションアルゴリズムの基礎知識。もしくはタイルベースのライトカリング手法についての知識や使用経験。必須ではありませんがマイクロファセットBRDFについても多少知っていると更に理解しやすいと思います。
受講者が得られるであろう知見:
無限の影響範囲を持つ物理ベースの光源をカリングするための統計的手法とGPU向けの最適化、及びGGX法線分布関数の性質。数万の光源で照らされたシーンを少ない誤差で描画できるようになるだけでなく、マイクロファセットBRDFから反射した動的コースティクスも高速にレンダリングできるようになります。
セッションの内容
ライトカリングは現在多くのゲームで使用されている高速化技術ですが、光の影響範囲を制限しなければならないので無限の影響範囲を持つ物理ベースの光源に適用できないという問題がありました。本講演ではこの問題を解決する確率的ライトカリングという統計的手法について基礎から詳しく解説していきたいと思います。更にこの技術の発展させることで鏡面反射によって作り出される動的コースティクスもリアルタイムで描画することが可能になります。本講演では確率的ライトカリングの基礎理論だけでなく、マイクロファセットBRDFの反射特性についても解説し、鏡面反射した光に対してどのようにカリングを行えば良いか明らかにします。そしてこの技術をGPUで実装する際の最適化についても述べていきたいと思います。
講演者プロフィール
德吉 雄介
所属 : 株式会社スクウェア・エニックス
部署 : テクノロジー推進部
役職 : シニアリサーチャー
平成19年3月信州大学大学院工学系研究科システム開発工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。同年4月株式会社日立製作所システム開発研究所入社(研究員)。最適化コンパイラの研究開発に従事。平成22年7月より現職。グローバルイルミネーションを中心にレンダリング技術に興味を持つ。
《講演者からのメッセージ》
経験者だけでなく、これからレンダリングの研究を始める方にも聞きに来て頂けたらと思います。
共同研究・開発者
Takahiro Harada