一周年で爆発した「逆転オセロニア」における、ゲーム分析の貢献事例 〜開発・運営の意思決定を全力でサポートする、DeNAのゲーム分析体制〜

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日時:
2017年09月01日(金)11時20分〜12時20分
形式: レギュラーセッション
プラットフォーム: モバイル
受講スキル:
分析のメリットや活用方法がわからないプロデューサー 現在分析に携わっているが、イマイチ事業に貢献できていないと感じている開発者の方
受講者が得られるであろう知見:
・事業価値に貢献できる分析体制構築のヒント ・ゲーム開発・運営において「分析ができること」のメニュー ・タイトル開発初期からリリース1年程度までの分析における成功・失敗事例 ・開発チームとアナリストのコミュニケーション事例
セッションの内容

DeNAで開発した新規タイトル「逆転オセロニア」は、リリース一周年のタイミングで利用者数・売上の両面において大きな成長を遂げることができました。この成長をゲーム分析チームがどうやってサポートしてきたのか、アウトプットの実例を交えてご紹介します。アウトプットについては、行動ログを利用したゲーム内分析だけではなく、TVCMやYouTube等のマーケティング関連分析・ユーザーリサーチ・データに基づくパラメータ設計等も含めてお話しします。
このような事業貢献ができるよう、DeNAのゲーム分析チームでは、ゲーム開発の初期〜運営開始後〜安定期に至るまで幅広いフェイズで開発者の意思決定をサポートし、開発チームと一体となって事業を推進する「開発・運営へのコミット」を重視しています。本セッションでは、開発・運営へのコミットを実現する分析体制の作り方、アウトプット内容についてもお伝えします。


講演資料

  • C17_336.pdf

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セクション内容

講演者プロフィール

藤江 清隆

藤江 清隆
所属 : 株式会社ディー・エヌ・エー
部署 : Japanリージョンゲーム事業部 分析部
役職 : マネージャー

経歴:
東京大学法学部を経て、同大学院学際情報学府修士課程修了。大学院では「ゲームの面白さとは何か」をとらえるための基礎理論研究を立ち上げる。大学院修了後は、大手家庭用ゲーム開発会社でプラットフォーム・プロダクト・ユーザーのデータ分析に10年間従事したのち、2014年にDeNAに入社。現在は分析部で、行動データ分析からユーザーリサーチ、市場分析といった幅広い領域に関わるアナリストチームのマネジメントを担当している。

《講演者からのメッセージ》
表層的なKPIのレポートや定型的分析に留まらず、開発・運営にきちんと貢献する分析を実現するために必要なのは、高度な分析技術だけありません。開発チームとの一体感醸成や、体制作り、コミュニケーションといった泥臭い部分にも地道に取り組むことが重要で、DeNAの分析チームも日々試行錯誤しています。このセッションでは、試行錯誤の中で得た学びを、実際の事例を通じてお伝えしたいと思っています。ゲーム分析に携わっている方、興味がある方にとって、より楽しく面白いゲームを作るための参考になれば幸いです。

奥村 純

奥村 純
所属 : 株式会社ディー・エヌ・エー
部署 : AIシステム部 AI研究開発グループ
役職 : エンジニア

経歴:
京都大学、東京大学、米ローレンス・バークレー国立研究所で観測的宇宙論の研究に従事し、京都大学理学研究科宇宙物理学専攻にて博士号取得。2014年4月にDeNAでデータアナリストとしてのキャリアをスタート。ユーザー体験や事業推進をデータからサポートすることを目指し、主にゲーム領域のデータ分析・パラメータ設計の経験を積む。2017年1月より機械学習エンジニアに転身し、強化学習技術を中心としたゲームAIの研究開発を推進。機械学習の実ビジネス適用や、UXデザインに興味を持っている。

《講演者からのメッセージ》
データ分析は、データや集計結果単体で価値を持つのではなく、未知の仮説を発見したり、課題解決につながる意思決定を促すことで初めてユーザー体験や事業に貢献することが出来ます。
一方で、分析をそうした成果に結びけるためには、開発チームとのコミュニケーション設計・新規データの開拓・社内の知見共有、等様々な環境が整わないと難しい印象を持っています。これまでの私のアナリストとしてのキャリアの中でも様々な試行錯誤がありました。
今回は私が一番長く関わったタイトルである「逆転オセロニア」を例として取り上げ、分析がチームとしてどのように開発現場の意思決定に関わっていったのか、失敗事例も含めなるべく多くの事例をご紹介したいと思っています。