ある1つのアプリ内におけるユーザ行動については、これまでにも数多くの分析事例があり、様々な観点から議論されてきました。しかし、どのようなアプリ同士が組み合わせて利用されているのかや、どのようなアプリ間で流入出が起こっているかなど、複数アプリを対象とした場合のユーザ行動をログデータから明らかにした事例はまだ少ないです。
そこで我々は、同一デバイスにおける、複数アプリの起動や課金イベントが記録されたマルチイベントログデータに対して,スマホゲームアプリの利用状態の遷移解析を実施しました。本講演ではその解析を通して得られた知見や、実際のアプリマーケティングへの応用方法をお話しさせていただきます。講演の内容は以下の3つのテーマに分けて、順を追って解説していきます。
・複数アプリを考慮したアプリ利用状態の定義方法の提案
・アプリ利用状態と、課金や継続などのアプリ内行動との関連性の分析
・分析から得られた知見をアプリマーケティングへの活用する方法
講演者プロフィール
西口 真央
経歴:
■略歴
1987年、奈良県生まれ
大阪府立大学で経営学、同大学院で経営情報論を専攻 博士(経済学)
2013年 株式会社ドリコム サービスイノベーション部 入社
2015年 株式会社ハウテレビジョン データ解析本部 入社
2016年 株式会社メタップス データインテリジェンス統括部 入社
■講演歴
CEDEC2014 「ユーザ行動ログに基づく、リアルタイム対戦のロジックの作成と効果検証」
《講演者からのメッセージ》
ビックデータを活用したアプリマーケティングや、データ解析技術のビジネス応用に興味のある方をメインに、多くの方のご参加をお待ちしております!