VRサウンドデザイン夏期講習:パーソナルスペースの内側で

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日時:
2017年08月31日(木)11時20分〜12時20分
形式: レギュラーセッション
プラットフォーム: コンシューマ
受講スキル:
VRサウンド制作に興味をお持ちの方、主にサウンドデザイナー
受講者が得られるであろう知見:
VRサウンド制作ならではの課題とその事例
セッションの内容

VRにおけるサウンド演出は、通常の手法とは異なる部分がたくさんあります。従来のゲームによくある「たくさんの音をどう適切にミキシングするか」といった課題ではなく、むしろ真逆とも言える「少ない音数でいかに自然な存在感を出してゆくか」がテーマとなります。対象物と『超接近』することによる音の変化をどう組み立てるか、空間表現の手段はどうするかなど、サウンドデザインの設計から考え直すと、データ構造やワークフローに影響する部分もあります。本セッションではVRサウンド制作における、こだわるべきポイントや注意すべき点を共有し、主にPS VR『サマーレッスン』のサウンド開発を具体的な事例として、「サウンド演出の組み立て」「BGMの取り扱い考察」「ボイスレコーディングの工夫」「立体音響の活用」「フォーリーサウンドの自動生成」「超接近の工夫」「リップシンクの苦労」など、VRならではのサウンドデザイン知見を共有したいと思います。


講演資料

  • C17_128.pdf

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講演者プロフィール

中西 哲一

中西 哲一
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : サウンド部
役職 : ヘッドサウンドデザイナー/部長

経歴:
1996年(旧ナムコ)入社。ACE COMBAT/RIDGE RACERシリーズを中心に、コンシューマ、アーケード、モバイル、VRコンテンツなど幅広くタイトル開発に携わってきました。サウンドデザイナーとプログラマの橋渡し役を行うテクニカルなサウンドデザイナーとして活躍。CEDEC運営委員(2011-2017) サウンド分野 担当。IGDA Japan SIG-AUDIO副世話人。Twitter(nakany765)、 Facebook(facebook.com/nakany765)
最近関わったタイトル:ACE COMBAT INFINITY、ドリフトスピリッツ、Star Wars: Battle Pod、リアルドライブ、サマーレッスンなど

《講演者からのメッセージ》
VRサウンドデザインには新しい悩みがいろいろありました。しかしそれ以上に新しい体験にも出会えます。いろいろ試して新しい表現の開拓を楽しみましょう!

田中 佳吾

田中 佳吾
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : 技術戦略部 コアテクノロジー1課
役職 : オーディオプログラマ

経歴:
2009年 株式会社バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコスタジオ)入社
コンシューマーを中心に様々なプラットフォームでのタイトル開発に従事。
現在は内製サウンドライブラリ、ゲームエンジンプラグイン、サウンドクリエイター向けツール開発などに携わる。
日本音響学会正会員で社内のサウンド分野R&Dを意欲的に推進。

今まで携わったタイトル
・「Summer Lesson」
・「VR ZONE」
・「大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU/3DS」
・「Go Vacation」 など

《講演者からのメッセージ》
今回の講演では技術的な側面からの解説を担当させて頂きます。
デザインと技術は切っても切り離せない関係です。
VRにおけるサウンド実装を通じて得た知見が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。