Khronos Group代表が、先進のクロスプラットフォーム対応3Dゲーム開発並びにバーチャルリアリティ(VR)環境を可能とする、Vulkan®とOpenXRの最新情報をご紹介します。Vulkanは、GPUへの高度なアクセスを可能にする新世代APIで、従来のOpenGL®やDirect3Dよりも待ち時間とオーバーヘッドが少なく、そのシンプルなドライバによって、開発環境により自由度を持たせます。今年、新たに仕様策定が発表されたOpenXR™は、ポータブルVRや拡張現実(AR)アプリケーション及びデバイス向けの新オープンスタンダードです。その最新情報をクロノスが国内初公開します。
講演者プロフィール
ニール・トレベット
経歴:
ニール・トレベットは2001年のクロノス・グループ設立時から現在まで代表を務めているほか、NVIDIA社モバイル・エコシステム担当バイス・プレジデントとしての重責も担っています。NVIDIA社入社以前、トレベットは3DLabs社でシニア・バイス・プレジデント、それ以前はbenchMark Technologies社でグラフィックス・システム開発責任者を務めていました。クロノス・グループへの参画以前は、Web3Dコンソーシアムの代表も務めていました。トレベットは、英バーミンガム大学から電子工学及びコンピュータ・サイエンスの学士号を取得しています。
《講演者からのメッセージ》
Vulkan® APIは、この1年間で業界有数のゲーム・エンジンであるUnityやUnreal等で採用され、数多くのゲーム・スタジオがVulkan®仕様のゲーム・タイトルの開発を進めているほか、Vulkan®仕様のドライバが主要GPUメーカー各社から公開されています。
また、クロノスが仕様策定作業を進めている、仮想現実(VR)並びに拡張現実(AR)のポータブル・アプリ/端末向けのオープン標準規格の正式名称が、「OpenXR™」に決まりました。
本セッションでは、仮想現実(VR)およびマルチGPU機能にクロス・プラットフォームでアクセス可能なVulkan®の拡張仕様をはじめ、OpenXR™の最新情報をご紹介するほか、クロノス会員企業であるディジタルメディアプロフェッショナルが、Vulkanの技術解説を行なう予定です。どうぞご期待ください。
大渕栄作
経歴:
大学院卒業後、大手半導体ベンダに入社し、携帯電話向けのアプリケーションプロセッサ・画像処理技術開発に従事。
2005年(株)ディジタルメディアプロフェッショナル入社後、3Dグラフィクスハードウェア開発に参画し、PICA、SMAPH-IPコアシリーズやSoC製品を開発。
また、Khronosグループにて、各ワーキンググループへの参加と共にOpenVGワーキンググループ議長としても活動。
《講演者からのメッセージ》
クロノス代表のニール・トレベットのプレゼンテーションを補足する形で、Vulkan, OpenXRなどグラフィックス、VR向けAPIの最新動向についてご紹介いたします。