本セッションでは、将棋の女流棋士である香川愛生女流三段をお迎えして、将棋ゲームの開発経験もあるゲーム開発・ビジネスの専門家である蛭田により、異業種コラボによって新規ユーザーを獲得し、双方の市場を拡大するためのノウハウをお伝えします。
講演内では、過去リーチできていなかった将棋初心者層でも楽しめる将棋ゲームを提案し、企画・開発・プロモーションの一連の流れを例示しながら、それぞれのステップにおいて異業種の専門家との上手なコラボのやり方や、トラブルの防止法を提案します。教育業界や医療業界など、異業種全般とのコラボに役立つノウハウです。
講演者プロフィール
蛭田 健司
現セガゲームスにてサクラ大戦シリーズなどの開発に参加。現コーエーテクモゲームス入社後は無双シリーズの開発に携わり、「真・三國無双Online」の技術責任者を経てカナダスタジオに出向。現地責任者として経営を担った。クルーズ入社後はゼネラルマネージャーとしてネイティブゲーム事業の立ち上げを行い、担当した「ACR DRIFT」は日本発のゲームとして初めてApp Storeの全世界フィーチャーを獲得。その後ヤフーにてゲーム部門部長、子会社の執行役員CTO、人材開発室長などを経験。2017年モノビットの取締役に就任。
著書「ゲームクリエイターの仕事」(翔泳社)。CEDEC、Unite、TECH VALLEY、ゲームビジネスアカデミーなど講演多数。
《講演者からのメッセージ》
香川女流三段とのリアルなコミュニケーションの一端をご紹介しつつ、異業種コラボによるゲームビジネスの流れを概説いたします。異業種コラボを実際に検討されている方だけでなく、プロデューサーを目指している方、ゲームビジネスの全体像を知りたい初級者の方など、多くの方にご聴講いただければと思います。香川女流三段の素顔も垣間見えるかも!? ご期待ください!
香川 愛生
小学生時代に女流アマ名人戦を連覇後、2008年、当時中学3年生・15歳で女流棋士としてプロデビュー。2012年、立命館大学文学部へ進学。将棋と学業を両立をさせながら、在学中の2013年、初めてのタイトル戦(女流王将)に挑戦し、初戴冠。翌年も防衛して連覇を果たす。通算タイトル戦登場回数4回。現在女流三段。女流最多対局賞や女流棋士賞など、様々な受賞経験を持つ。将棋普及にも尽力しており、趣味のゲームを活かしてゲーム誌・週刊ファミ通が運営するニコニコ生放送のMCを務めているほか、ゲームデザイナー・イシイジロウ氏の初監督映画の主演も務めるなど、幅広い方法で普及活動に取り組んでいる。愛称は「番長」。
《講演者からのメッセージ》
一ゲームファンとして、また、一ゲームを究める立場として、CEDECでご登壇の機会を頂けたことを心からうれしく思います。お相手は”講演名人”でもある蛭田さんですので、なんとか囲いを崩して(?)、普段聞けないようなお話を聞き出せるようにがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。