欧米パブリッシャーに対するゲーム受託制作ビジネス提案、営業方法、プロジェクトマネージメント実例紹介、及びその具体的なゲーム受託制作事例、制作方法論、コミュニケーション、必要なドキュメンテーションの実例紹介

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日時:
2008年09月10日(水)14時50分〜16時10分
受講スキル:
ゲーム開発会社企画提案営業責任者、担当者、及びゲーム制作プロデューサー、及びゲーム開発マネージメント担当者、責任者(但し講義に関しては興味のある方すべてに理解できるような講義を目指します)
セッションの内容

具体的な実例を用いて、ゼロから欧米パブリッシャーとのアカウント解説、ビジネス提案、案件紹介方法を紹介します。また取引開始後のコミュニケーション方法、ビジネス進行方法、ビジネス、制作を進める上で重要なポイントを紹介。欧米パブリッシャーと取引を開始する方法論のエッセンスを紹介します。ビジネス、営業面を海外事業推進責任者 大信が講義。制作面を欧米パブリッシャー担当プロデューサー 溝口が講義。ビジネス営業面、ゲーム制作面双方から欧米パブリッシャーとの具他的なビジネス、ゲーム制作進行方法を説明いたします。特にゲームディベロッパーで今後海外パブリッシャーとの取引を考えられている企業のマネージメント責任者、営業責任者、制作責任者の方には明確な指針がご理解出来る講義を行います。


講演資料

  • pd04-1.pdf
  • pd04-2.pdf

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講演者プロフィール

大信 英次

大信 英次
所属 : 株式会社ナウプロダクション
役職 : 企画室 室長

神戸大学中退。オレゴン大学理学部数学科及び経済学部卒業。大学卒業後、外資系コンサルティング会社にて外資系企業営業、コンサルティング業務に携わる。商社に転職後、新規事業の玩具部門創設、北米、欧州、アジアの海外玩具流通に対する新規販売先開拓、商品企画営業、マーケティング、商品開発、玩具生産業務に携わる。アメリカ現地法人創設。アメリカ現地法人副社長に就任後、現地法人運営、北米、欧州の大手リテール・チェーンに対する商品企画営業、マーケティング、大手映画会社とのライセンス取得交渉に携わり、ワールドワイドの商品企画、生産、販売、流通網を構築する。現職である株式会社ナウプロダクションでは経営企画、新規事業、海外事業を推進。北米、欧州の主要パブリッシャーに自社オリジナルゲーム企画提案受託営業を推進。現在欧米パブリッシャーと複数のプロジェクト進行、プロデュース、マネージメントに携わっている。海外開発会社の新規開拓も行い、中国、台湾、マレーシア、タイランドをメインに海外開発外注を推進中。複数の欧米企業とのゲーム共同開発も進行中。現在ワールドワイドでのゲーム企画、提案営業、制作、販売網、アライアンス構築を更に発展させている。2008年3月、DACJ東南アジア開発現状報告会において講演。2008年3月、IGDA関西においてGDC2008報告会において「ビジネスチャンスをつかむ場としてのGDC」を講演。2008年5月、香港にて香港現地法人「Cyberport Management Company Limited」主催(SCE HK、香港政府協賛)のゲーム開発者育成セミナーにて「Sales Activities Report at GDC2008 San Francisco」、「Modern Game Business - Presenting New Intellectual Properties」を講演。
●受講者へのメッセージ
今後のゲーム販売市場は欧米販売市場の規模が継続して大きくなり、反して日本販売市場は縮小継続する予測です。現在欧米販売市場と日本販売市場の規模比率が4:1程度です。今後欧米の人口増加、新規国販売市場拡大に反し、日本市場は人口減少、若年層減少にて、欧米販売市場と日本販売市場の規模比率が 2050年に10:1もしくは海外販売市場がさらに大きな比率を日本販売市場に対して持つ事になる可能性が高くなってきております。企業として資本投資効率を考えた場合、欧米市場への資金投下がローリスク、ハイリターンとなり、海外市場開拓を推進せざる得ない状況です。日本がこの30年間で発展させたゲーム開発、ビジネスでありますが、今後欧米市場の拡大、資金流入、ゲーム開発規模拡大に伴い、欧米パブリッシャーのドミナントが更に加速されます。日本のゲーム企業としては早期に欧米市場とのビジネスを成功させる為に、国際的な提携網を構築する必要性にせまられています。現在海外パブリッシャーは日本の中小ゲーム会社を高く評価しており、実力がある証明できる企業であれば、積極的に取り引きをしたいという意志を持っています。欧米とのビジネスに必須なのは、第一に納期、予算を守り、その上でゲームのクオリティを一定以上に保つことです。ゲーム開発事業を欧米のビジネスベースにしっかり適応させれば、日本のゲーム開発企業でも必ず欧米とのビジネスをスタートさせることが出来ます。創造性、独自性、こだわりでは世界No.1の日本ゲーム企業が、今後生き残りをかけたビジネスに向かうにあたり、1つの有用な方法論を具体的にお伝えできればと考えております。講義に関してはビジネス、営業、マネージメント面を大信が担当、ゲーム制作、コミュニケーション、ドキュメンテーション面を制作プロデューサーの溝口が担当し、ビジネス面、ゲーム制作面の両面からご説明します。マネージメント、営業、制作担当者すべてにご理解いただけるような講義を目指します。

溝口 達洋

溝口 達洋
所属 : 株式会社ナウプロダクション
役職 : GS制作事業部 第3開発課 課長

立命館大学政策科学部出身。卒業後、2000年に株式会社ナウプロダクションに入社。以降ゲームデザイナ、ディレクタとして、コンソール機向けのゲームソフト開発に携わる。2007年から海外パブリッシャとの新規プロジェクトの立ち上げに参画、制作プロデューサとしてプロジェクトのマネジメントを推進。現在は国内外を問わず、ワールドワイドでのプロジェクト立ち上げ、運営のため東奔西走中。大学時代から人材育成の分野に興味を持ち、社内での新人教育カリキュラムの企画、運営等にも携わっている。また、IGDA日本、そのブランチであるIGDA関西での活動にも参加し、現在はIGDA関西代表として大阪、京都を中心に開発者セミナーや懇親会の運営サポートに携わる。
●受講者へのメッセージ
「海外パブリッシャとの新規プロジェクト」などと聞くと、それだけで気後れしてしまう方が多いのではないでしょうか。「英語も喋れないし、自分には無理だ」と。事実、私もプロジェクト開始当初は不安でいっぱいでした。同じ日本人同士であってもトラブルがつきもののゲーム開発。その上、言語や文化などのカベがそびえ立っているわけですから、何をかいわんやです。しかし、本当に「無理」なのでしょうか?
今回の開発事例紹介では、英語もロクに喋れない、海外旅行の経験すらほとんどないプロデューサが、いかにして「海外パブリッシャとの新規プロジェクト」という大海原に漕ぎ出し、荒波にもまれながらも、どのようにしてそれを乗り切ったのかを具体例を交えつつお話できればと考えています。これからその海に漕ぎ出さんとする皆様にとっての、1つの道標となれば幸いです。