過去のゲームにおいて、プレイヤーの直接的なゲーム世界へのインタラクションはかなり制限されているのが一般的でした。しかし、様々なVR HMDが登場したことにより、その高い没入感から今後ますますインタラクティブな要素への期待が高まっていくことは間違いありません。そこで、本セッションではハンドトラッキングコントローラにより取得したプレイヤーの「手」の動きから、どのようにVR空間内における自然なインタラクションを実現していけばよいのかをご紹介します。
講演者プロフィール
松生 裕史
主に、内制物理シミュレーションライブラリの開発とゲーム制作のサポート業務に従事しています。
CEDEC 2009「ゲーム物理の扱い方」
CEDEC 2013「コリジョン抜けを防ぐための衝突検出テクニック」
CEDEC 2014「PlayStation®4のGPGPUを活用した剛体シミュレーション最適化事例」
CEDEC 2015「PGPGPUを活用した剛体シミュレーション最適化事例」
書籍は「Game Physics Pearls」(A K Peters Ltd.)第3章と、「ゲーム制作者のための物理シミュレーション 剛体編」(インプレスジャパン)の執筆を担当しました。
《講演者からのメッセージ》
最近ではプレイヤーの手の動きを直接検出できるデバイスも登場し、ゲーム世界に手の動きを取り込める環境は整いつつあります。しかし、プレイヤーの手の動きをそのまま活用するようなインタラクションの実現にはまだ様々な課題が残されており、一筋縄ではなかなか対応しにくいのが現状かと思います。
吉田 弘一
シューティングゲームとメガデモを愛する、泥臭いお仕事専門プログラマ。
内制ゲーム制作支援ライブラリの設計、実装、サポート等の業務を経て、現在はGPUを利用した物理シミュレーションの低レベルレイヤの実装等に携わっています。
《講演者からのメッセージ》
昨年と同様に、デモの一部実装を担当いたします。