・HMD時代のキャラクタモーション,エージェントAI
キャラクタやロボットの動作生成手法や人とロボットの対話の分析の研究を解説しつつ、プレイヤがキャラクタへ近接可能な没入VR世界で、自然なキャラクタを実現するための方法を考えます。
・VR酔いの知覚心理学
いつも問題となるVR酔いの原因について,知覚心理学の観点から「慣れ」と「個人差」に着目して解説します。人の驚くべき対応力(脳の可塑性)はVRが私たちの日常になることの推進力にもなります。
・全身VR、触覚・体性感覚の知見とVRでの活用
指先にリアルな感触を伝えるには/全身に時間遅延なく衝撃感を伝えるには/体感音響を低コストで実現するには/体の動きの感覚を提示するにはなど、VRの可能性を広げる最新知見を紹介します。
・パネル
※ 本招待セッションは、情報処理学会及び情報処理学会EC研究会とのコラボレーション企画セッションとなります。
情報処理学会 公式サイト: https://www.ipsj.or.jp/
情報処理学会 EC研究会 公式サイト: http://entcomp.org/sig/
講演者プロフィール
長谷川晶一
人が楽しく活躍できる環境を実世界やバーチャル世界に作りたいと考え,ぬいぐるみロボット,バーチャルクリーチャ(生き物),物理シミュレーション,VR,ARを研究しています.CEDEC2004で物理シミュレーションについて講演.
1999年東京工業大学知能システム科学専攻修士.同年ソニー株式会社入社.2000年東京工業大学精密工学研究所助手.2006年9月博士(工学). 2007年電気通信大学知能機械科准教授.2010年東京工業大学精密工学研究所准教授現在に至る.EuroHaptics,EuroGraphics,ACE,Augment Human Best Paper Award, 日本バーチャルリアリティ学会論文賞,貢献賞など受賞.
《講演者からのメッセージ》
インタフェースが変わると、コンテンツと利用者の関係も変わるので、コンテンツへの要求も変わります。没入型のVR、直接操作インタフェースで何が変わるか、キャラクタ=登場人物の表現について話とデモをします。
北崎 充晃
バーチャルリアリティと知覚心理学の融合領域研究に従事し,自己運動知覚や身体認知の認知神経科学的解明を目指している。特に最近はロボット・VRなど人工物に対する同情・共感・公平感など社会的側面の研究に焦点を当てている。1992年東京大学文学部心理学専修課程卒業,1997年同大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。1997年~2000年,同大学院人文社会系研究科助手,2000年より豊橋技術科学大学工学部講師,助教授を経て,現在は同大学大学院工学研究科情報・知能工学系准教授。2005年より日本心理学会専門別議員,2011-13年日本バーチャルリアリティ学会理事,2015年から日本基礎心理学会理事。日本バーチャルリアリティ学会論文賞,日本基礎心理学会優秀論文賞,JVRC (Joint Virtual Reality Conference of EGVE - ICAT - EuroVR) Best Paper Award Honorable Mentionなど受賞。著書として,「認知心理学:知のアーキテクチャを探る 新版」(有斐閣アルマ),「ロボットを通して探る子どもの心 : ディベロップメンタル・サイバネティクスの挑戦」(ミネルヴァ書房)など。
《講演者からのメッセージ》
知覚心理学はVRの基本であり豊富な源泉です。VR開発者,ゲーム開発者,関連アーティストはその知覚心理学の知見を発掘して新しい形,面白い形で世の中に普及することも可能です。それらをどのように発掘するかがVR開発のリテラシーの1つだと思います。
梶本 裕之
1998 年 3 月東京大学工学部計数工学科卒業.2001年4月日本学術振興会特別研究員(DC1).2003 年 3 月同大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻博士課程退学,博士(情報理工学).2003年4月東京大学助手.2006年9月電気通信大学助教授.2007年4月同准教授.触覚ディスプレイ,触覚センサ,バーチャルリアリティシステムなどの研究開発に従事.日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット学会,計測自動制御学会各会員.
《講演者からのメッセージ》
触覚インタフェースはモバイルデバイスへ付与する新たな価値として,また特に近年ではバーチャルリアリティ技術の一般化に伴う臨場感向上技術としても注目されています.このように実応用の面で急加速している触覚インタフェースの技術に関して,今後の展望について議論したいと考えています.
簗瀬 洋平
学生時代から日本コンピューターシステムメサイヤ事業部、株式会社キャリアソフト、株式会社コーエーネットなどでキャリアを積み、ソニー・コンピューター・エンタテインメント、アトラス、株式会社ゲームリパブリック、株式会社サイバーコネクトツーなどでゲームデザイナ/シナリオライタとしてゲーム制作に携わる。主なプロジェクトは「ラングリッサー」「グローランサー」「ワンダと巨像」「Folks Soul 失われた伝承」など。
代表作は「魔人と失われた王国」
2012年よりスクウェア・エニックスでリサーチャーに転進、現在はユニティ・テクノロジーズジャパンで学術・教育方面を担当しつつ研究者として活動。
《講演者からのメッセージ》
情報処理学会エンターテイメント・コンピューティングでは毎年多くのエンターテイメント系研究が発表され、200名近くが参加するシンポジウムが開催されています。未来のエンターテイメントを一足早く知りたい方は是非ご参加を!