懸念すべき権利(特許権を中心に)が見つかったら

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日時:
2016年08月25日(木)16時30分〜17時30分
形式: レギュラーセッション
受講スキル:
対象者: 日々開発に携わっておられる方 プロジェクト担当者(プロデューサー)、開発者(ディレクター、プランナー、プログラマー) 特許制度に関する知識は必要ございません。 「ゲーム 特許」などでネットで検索し、検索結果をざっとご確認いただけると、どのような状況を想定しているかが掴めるかと思います。 開発中、懸念ある特許権が見つかり、その対応に困った経験をお持ちの方には是非聞いていただけばと思います。
受講者が得られるであろう知見:
①特許とは何か、どのようなアイデアが特許になるのかが分かります。 ②リリースを控えた製品に関連しそうな特許が見つかった場合において、 プロジェクト担当者は、その特許に対する複数の対応策それぞれに関しコスト等が把握できるようになります。これにより、製作状況に応じた対応策を選択できるようになります。また、場合によっては法務にリクエストができるようになります。 開発者は、プロジェクト担当者からの指示にしたがって特許の回避を変更するにあたり、何を検討すればよいか分かります。これにより、最小限の変更で指示を達成し、結果特許を回避することができるようになります。
セッションの内容

リリースを控えた製品について他社の権利との関係について調査をしたところ、実装されている仕様に関連しそうな特許権が見つかることがあります。他社の特許権との関係で懸念がある状態でリリースをするということはなかなか難しいでしょう。一方で、その懸念を払拭する対応策として何があるのか、またどの程度のコスト・時間が必要なのか、を把握されている方は多くはないと思います。

今回は、プロジェクト担当者向けとして、どのような対応策があり、それぞれの対応策がどの程度の作業負担、金銭的な費用、対応時間を要するかを、具体例を含めて説明します。

また、開発者向けとして、対応策の一つとして「特許の回避」の指示を受けた場合に、どのような対応が必要とされているかを、具体例を含めて説明します。


講演資料

  • C16_102.pptx

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講演者プロフィール

大谷 友和

大谷 友和
所属 : 株式会社スクウェア・エニックス
部署 : 法務知的財産部

日本電気株式会社の知的財産関係部署を経て、2012年より、株式会社スクウェア・エニックスにおいて知的財産に関する業務を担当しております。

《講演者からのメッセージ》
知的財産制度の中にもいくつか制度があり、今回は特許制度にフォーカスします。
ゲーム産業において、著作権制度ほどではないにせよ、低くない頻度で注目を集める制度が特許制度です。いくつかの著名な遊びに特許が認められ、且つ注目され、またそれらがゲーム産業の発展に寄与してきました。一方、特許に基づく訴訟も散見されます。

日々蓄積する事例を用いて説明させていただくので、特許制度にそれほど慣れていない方でも内容を身近に感じていただけます。

共同研究・開発者

菅野 理奈子