家電機器やモーター、製造業工場などにおいて機械内に埋め込まれた温度や加速度などのセンサーデータをインターネット技術を使って収集してデータベース化し、
統計計算によって得られた判断基準から故障を事前に知らせる、といったことができるようになっています。
この IoT(Internet of Things)技術をゲームに応用すると、どんなことができるでしょうか?
IBM のパブリッククラウド Bluemix はアプリケーションサーバーやデータベースといった
アプリケーションやウェブサービスの環境構築基盤として提供される PaaS のクラウド環境です。
この Bluemix を通じて提供されている IoT アプリケーション構築サービスを使って、
スマートフォンや小さなセンサーのジャイロ情報を集めることができます。
(ゲーム)アプリ利用者がどのようにデバイスやスマホを取り扱っているのか、
その統計結果から傾きや加速度に応じてゲームアプリ内のキャラクターを動かす、といった応用が可能になります。
またセンサーとゲーム画面を分離することで、スタジアムなどの大型スクリーン上に映しだしたゲームを
手元のスマートフォンを使って操作する、といったことも可能になります。
本セッションでは IBM Bluemix の IoT 技術を紹介し、実際にセンサーデータを集める様子をデモンストレーションすると共に、
この技術をどのような形でゲームに応用できるか、といった観点で新しいゲームコントロールの可能性を紹介します。
講演者プロフィール
木村 桂
Java/PHP のプログラマー。仕事だけでなく、趣味でもいくつかのウェブサービスを開発・運用中。
IBM入社前はウェブデザイン会社に在籍しており、絵は「画伯」と呼ばれるレベル。
ねっぴ http://neppi.co/
マンホールマップ http://manholemap.juge.me/
《講演者からのメッセージ》
CEDEC という場に合わない IBM 社員が空気を読まずにやってきました。
インターネット業務で使われている IoT 技術がどこまでゲームに応用できるのか、
そんなニッチなアイデアを形にしてみました。