システムテストは開発工程の最後であるため、開発進捗の影響を受けやすく、開発が遅れるとテスト時間を確保することが困難であった。また、ここで問題を見逃したくないためテストケース数は多くなりがちであった。一方で、組み込みソフトウェアのシステムテストは、ハードウェアの制約により自動化が困難であった。
今回、テスト実行を自動化する仕組みと、テスト不合格時の問題報告を効率化する仕組みを開発したので紹介する。
※ 本招待セッションは、JaSSTソフトウェアテストシンポジウムを運営するASTER (ソフトウェアテスト技術振興協会)とのコラボレーション企画セッションとなります。
JaSST公式サイト: http://jasst.jp/
講演者プロフィール
永松 康能
■業務上の経験や研究を主とした経歴:
システムエンジニア、システムコンサルティングを経て、2007年テルモ株式会社へ入社
2010年よりME機器全般のソフトウェアサブシステム設計検証を担当
同年より医療機器の設計検証論を研究中
■研究論文や著書:
・システムテストにおけるテスト分析手法の提案(SQiP2014)
・組み込みソフトウェアのシステムテスト自動化による作業の効率化(JaSST2015)
(その他別分野にて論文共著1本)
《講演者からのメッセージ》
業界は違えど、開発工程の泥臭さは同じではないでしょうか。
その中でもテスト工程は下流工程のため、限られた期間で如何にして十分なテストをするかで
工夫されている方も多いと思います。
今回発表する内容はそのような工夫の一例です。
皆さまの参考になれば幸いです。