昨年、ドラゴンクエストXはクラウド版に対応し、
dゲームと3DSでそれぞれサービスを開始するという世界初の試みを成し遂げました。(※1)
本セッションでは、主に3DS版にフォーカスを当てて、その開発実例を紹介します。
クラウド技術については、クラウドシステムの技術紹介や、
どのような設計になっているか等をご紹介します。
ゲーム側の技術については、クラウドサーバーとゲームがどのように連携しているのか、
Windowsゲームをクラウド化するにあたってどのような作業が発生したのか等、
開発工程やコスト、問題点や解決策などを中心に紹介します。
本セッションを通して、ドラゴンクエストXクラウド版がどのように成り立っているか、
その概念をお伝えし、今後のクラウド開発普及にお役立て頂ければと考えています。
※1 大型MMOで、クラウド技術を利用し、モバイル端末と、家庭用ゲーム機およびパソコンでプレイしているお客様がゲーム内で一緒に遊ぶことが可能となるのは世界で初めてになります。(スクウェア・エニックス2013年9月29日調べ)
講演者プロフィール
黒川進一
2006年にプログラマーとしてスクウェア・エニックスへ入社。
ラストレムナント、ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア等の開発を経て、
現在は、ドラゴンクエストXの開発に携わっています。
主に、Windows版とクラウド版を担当しています。
《講演者からのメッセージ》
ドラゴンクエストXでは、3DSでクラウド配信するという全く新しい試みに挑戦をしました。
既存ゲームのクラウド化を試みている方や、興味がある方に、何かしら参考にしていただけたら幸いです。
また、クラウド技術を提供して下さったユビタスさんにも語って頂きますので、
クラウド技術に興味がある方も、お気軽にご参加ください。
春日伸弥
IBM東京基礎研究所、株式会社ブロードテイル(共同創業者、株式会社DeNAにより買収)を経て2009年より現職。先進技術をビジネスに結び付ける活動を国内外で推進し、CEDECやTGSフォーラム、企業セミナー等でクラウドゲーム関連の講演多数。著書に『プログラミングの宝箱 アルゴリズムとデータ構造』(共著、ソフトバンク・クリエイティブ刊)。
《講演者からのメッセージ》
クラウドゲームとMMOがコンソールで出会い、世界初の大型サービスができました。
思いがけない苦労、予想外の反響など、システムとサービスの舞台裏をお伝えできれば嬉しいです。