C++をJavaScriptに変換するEmscriptenというツールがあります。
これを使用することで、ネイティブアプリのようなブラウザゲームをC++で開発することが出来ます。
Emscriptenを使用することで、商用レベルのブラウザゲームも開発することが可能ですが、
現時点ではFlashが主流で実用例はほとんどありません。
Emscriptenを使用し、html5 Canvas版とWebGL版両方を商用ゲームとしてリリースした経験を元に、
実際に使用する場合のノウハウを解説します。
講演者プロフィール
林原 裕之
株式会社Aqualead
代表取締役社長
2001年~2008年
いくつかのコンシューマゲーム会社で、主にライブラリプログラムを行う
2008年~
株式会社Aqualead設立
ゲームフレームワークAqualeadを開発
各種スマートフォン、ブラウザゲームの受託開発を行う
CEDEC 2010
ポスター発表:”効率的な自動プレイテストでバグを早期に撃退しよう”を行う
《講演者からのメッセージ》
みなさん、こんにちは。
今回はC++でネイティブアプリライクなブラウザゲームが開発出来るEmscriptenの解説を行います。
Emscriptenの情報は検索すれば色々出てきますが、
本格的なゲームに使用したノウハウはまだほとんどありません。
Emscriptenに興味はあるけれど、導入まで踏み切れない方、
ブラウザゲームを開発するために開発ツールを探している方、
既にFlashを使っており、他の開発環境に興味がある方、
C++からJavaScriptに変換することに対する技術的な興味がある方などにおすすめです。
なお、スマートフォンブラウザについても触れますので、
iOSでFlashが使えず困ってる方もぜひどうぞ。