本セッションでは、2006年に日本で初めてインディーズ向け施策をプラットフォームメーカーで行った経験を持つ講演者が、地方で、小規模で少人数の環境で、なおかつゲームでも無い製品で世界に向けて展開をかけている会社の責任者との掛け合いを通して、その実態を聞き出しその奇異な経験から学べる事項を説明します。
まず、ゲーム開発市場における特定地域の情勢として、その地方特有のしがらみなどのデメリットの面と、逆に地方だからこその強みでもあるメリット、そして実際にその点がどのようにタイトル開発に影響するかを説明します。
次に、ゲームでは無く何故 IDE なのかという理由と、世界に対しての訴求ポイントの解説、そして実際のユーザーの反応と、敢えてニッチすぎる狭い層へのアプローチと、他では真似できないユーザーサポートとその結果として生まれるユーザーとの信頼関係構築と、製品へのフィードバックの流れというユーザーコミュニティ形成までを説明します。
また、「今のご時世にBASICじゃないだろう」という最大の課題への答えとして、施策の一環として行ったメディアコミュニケーションの手法と、その効果がどのように出たかを説明をします。
講演者プロフィール
徳留和人
1989年秋からIT業界で働く。1994年梅雨時にガイシ系に入りそこでなんやかんやしていたら、2006年に XNA の日本における立ち上げ役を担う、他は技術、マーケ、サポートなどの職種に従事する。
2011年厳冬より、スマイルブームに入社し、口上廻しを主業務とする。口癖は、「嘘だと言ってよバーニィー」
CEDEC 運営委員のメンバーで、ビジネス&プロデュースの主担当をまじめに担当していますが、今回のセッションとは関係ありません。SAPPORO CEDEC のオーナーです。
《講演者からのメッセージ》
・CEDEC のノベルティで、洗剤(粉の時代ね)を配布
・CEDEC で台風の所為で、やむなくリモートからの講演を実施
・CEDEC 史上初の地方開催、SAPPORO CEDEC を開催し成功を収める。
意外と CEDEC との関係は、浅く長く最近は太いです。
でも、今回が初めての講演となります。
小林 貴樹
破綻した町、夕張生まれ。
はるか昔dB-SOFTという札幌のソフト開発会社でゲーム作りを開始し、
気が付けばSmileBoomを作って説明しにくいソフトばかりを生み出している。
他の会社の皆様からは、何で食べているのか心配されるぐらいの不思議な会社。
面白いこと&新しいこと大好き。
《講演者からのメッセージ》
アリのように働き、キリギリスのように遊ぶ。
地方の企業でも何とかなる見本として根性入れて働いています。
そんな雰囲気を感じていただき、
世界中に面白い会社が増え続けると良いな!
と考えて日々を過ごしております。
細田祥一
開発統括マネージャー的な肩書きであるが、実際はスマイルブームが出す「変な物」を作る係。
《講演者からのメッセージ》
受託案件だけで手一杯で自社商品なんてとても無理と思っている方、スマイルブームは決して身銭を切って行き当たりばったりに自社製品を出し続けているわけではありません。経営者だけでなく現場レベルでも自社製品リリースに向けた戦略的な動きができるという事を感じとって頂ければと思います。