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日時:
2014年09月04日(木)16時30分〜17時00分
形式: ショートセッション(25分)
受講スキル:
・実時間デジタル信号処理の知見があるオーディオプログラマ<br />・リアルな音空間を表現したいデザイナー
受講者が得られるであろう知見:
・空間音響学の概要と、研究テーマの分類、近年の研究事例<br />・ゲームの空間形状から、音波の物理的性質に則した残響効果をリアルタイムに生成する研究事例
セッションの内容
空間音響学とは、音の空間的性質(方向や距離など)をヒトが知覚するメカニズムを研究する学問である。
「ゲーム的にリアル」なサウンド演出に寄与するため、空間音響学における研究事例を紹介する。
この分野は、音の空間的性質を保ったまま録音・再生する技術や、仮想空間における音波の伝搬をシミュレートする技術など、「物理的にリアル」なサウンドを追求している。
これらの知見を応用することで、音が耳元で鳴っているように聞かせたり、障害物で遮られた音の演出を改善したり、空間形状に合わせたリバーブパラメータの自動生成を実現できるだろう。
この分野の研究事例をおおまかに分類し、目的や概要を解説する。
講演者プロフィール
吉高弘俊
所属 : 株式会社CRI・ミドルウェア
役職 : 第1事業ユニット<br>エンジニア
・三重大学工学部情報工学科で、立体音響や音場シミュレーション技術を研究。
・2013年に、株式会社CRI・ミドルウェアに入社。
・自社の音声再生ミドルウェアをゲームエンジンに統合する業務にあたる。
大学在学中に、立体音響の「物理的にリアル」な音に魅せられてしまいました。
計算リソースや再生環境に制約があるゲームで、よりリアルな音を実現する方法を模索しています。
《講師からのメッセージ》