決定版:サービスの盛り上がり具合をユーザの数(DAU)から読み解く方法

タグ:
日時:
2013年08月23日(金)16時30分〜17時30分
形式: 協賛セッション
受講スキル:
ソーシャルゲーム(ブラウザ・アプリ問わず)・SNSなどのネットサービスの運営に携わる方々<br />特に、中長期にわたってサービスの運営を行いたいと考えている方々や、複数のサービスを同時に見る必要がある方々
受講者が得られるであろう知見:
少し加工されたDAUのグラフを読むだけで、サービスの盛り上がり具合や、ユーザの感情をある程度つかめるようになります。
セッションの内容

ネットサービスの基本中の基本とされるKPI 「DAU(Daily Active Users)」。売上の分解にも使いやすく、複数のサービスを比較するときには必須の指標です。しかし、運営の現場では「ノイズが多くて使いにくい」「経営者(えらい人)にサービスの状況の誤解を与える」という扱いを受けがちな指標でもあります。




本セッションでは、ソーシャルゲームのDAUを題材に、測り方にほんの少し工夫(工夫の方法は汎用的なものです)を加えることで、DAUを現場の肌感覚にもあう指標に変身させる方法、特に、運営期間が長くなったサービスにおける課題抽出に活用する方法をご紹介します。


講演資料

  • C13_258.pdf

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

野上 大介

野上 大介
所属 : 株式会社ディー・エヌ・エー
役職 : Mobage統合事業本部 X-Function部 分析グループ<br>アナリティクス・ストラテジスト

東京大学大学院修了後、野村総合研究所を経て、ディー・エヌ・エーに入社。
野村総合研究所時代は、経営コンサルタントとして、事業戦略の実現をリサーチ・戦略立案から、戦略具体化・業務改革・計画管理体制構築まで、クライアントの状況に合わせて支援するコンサルティングを実施していた。担当業界は、金融・小売・通信・製造・非営利団体など。
ディー・エヌ・エー入社後は、ソーシャルゲームの個別タイトルに関する各種分析・改善提案や、ソーシャルゲーム視点からのMobageプラットフォームに関する改善提案をミッションとしつつ、同時に、分析に用いる指標の定義や、定義した指標を活用しやすくするためのデータの基盤整備などのエンジニア寄りのタスクも行っている。


《講師からのメッセージ》

「数字では表せないものがある、数字に振り回されない肌感覚が大事である」という現場と、「事業の状況は指標で評価できるため、数字をみて動くことが大事である」というマネジメント層のすれ違いは、かなり普遍的なものですが、特にインターネット業界において目立つのかなと感じています。
特に、KPI(Key Performance Indicator)と呼ばれる、DAU・MAU・ARPUなどの数字は、その"Key"という言葉の響きや、売上と直結しやすいその性質から、絶対的な指標と扱う人もいれば、無視を決め込む人もおり、その潜在能力が活かされていないと感じています。

私は、前職でも現職でも、このすれ違いを埋め、事業の推進力を高めることを専門としてきましたが、今回の"DAU"を読み解くための手法を題材にした発表が、チームの一体感を高める参考になれば幸いです。