古くはファミコン時代から存在するスプライトによる2D アニメーションですが、3D ポリゴンによるアニメーションが主流となったため、2Dアニメーションツールについては決定打がないままに"FLASH"というツールに依存する時代が長らく続いています。
し かしながら、ここ最近のiPhone・Android、加えてブラウザの進歩と共に注目されているHTML5の存在など、改めて2Dタイプのゲームの需要 が高まっていること、また"FLASH"からどのようにして次のツールに移行するべきなのか、ここにきて2Dアニメーションツールが望まれています。
本セッションでは、コンシューマーゲーム機・フィーチャーフォン向けに提供してきたウェブテクノロジの2D アニメーションツール「SpriteStudio」のこれまでの歩みを軽く総括しつつ、WindowsからMacintoshへと変遷するゲーム開発環境 に合わせて現在開発中の「次期SpriteStudio」の実装仕様を。また、"HTML5"での2Dアニメーションを、サンプルを交えながら早速つまずいている"HTML5"という荒野をどのように乗り越えるかを。「SpriteStudio」という純国産のツールが「超汎用」を胸に世界標準を目指すビジョンをお話いたします。
講演者プロフィール
大野 正樹
ゲームグラフィック・ディレクターとして20年弱従事したのち、ウェブテクノロジに入社。
当初は、「絵を描かずに、マンガ表現が手軽にできる漫画デザインツール『コミPo!』」のグラフィックデザインを担当する。現在はこれまでの経歴を活かして、主に「SpriteStudio」のセールスと改良を担当し、七転び八起きの毎日。
《講師からのメッセージ》
浅井 維新
ゲーム会社でデバッグのバイトを経験後、なぜか業務系プログラマ・SEを約10年、その後なぜか人材系コンサルタント会社で会社の期待以上にゲーム業界に注力していたが、気がつけば自分自身がゲーム制作用ツール・ソリューションの営業マネージャに。
日々お客様の声を聞きながら、どうしたら制作現場の皆さまの悩みや希望をかなえられるか、七転八倒の毎日。