Samurai Coding 2011を中心として、これまでに様々なゲームAIプログラミングコンテストを開催し成功を収めてきました。その実績に基づいて、コンテスト参加者の提出プログラムによりキャラクタ群を対戦させるゲームプラットフォームの設計と実装に共通する設計原則、アーキテクチャおよびそれらを具体化したフレームワークを解説します。さらに、そのようなコンテストにおけるゲーム内容のデザインに関する有用で再利用可能な知見を、10個のゲームデザインパターンとしてまとめあげて説明します。これらの原則やフレームワークおよびパターンを、類似のコンテスト開催やゲームデザインに再利用することで、その実施を効率的かつ効果的に進められることが期待できます。参考: Samurai Coding 2011 http://www.washi.cs.waseda.ac.jp/samurai_coding/
[共同研究者]
講演者プロフィール
和田 雅彦
2011年早稲田大学基幹理工学部情報理工学科卒業.同年春より同大学基幹理工学研究科修士課程に在学中.2011年WASEDA × GREE Samurai coding の運営に参加.
坂本 一憲
2009 年早稲田大学コンピュータ・ネットワーク工学科卒.2010 年同大学大学院基幹理工学研究科修士課程修了.2010 年より同大学大学院基幹理工学研究科博士課程に所属.2011 年より同大学助手.過去数回のゲームAIプログラミングコンテストを開催.2009, 2010年ACM/ICPC併設のJavaChallenge,2010年早稲田楽天プログラミングコンテスト,2011年WASEDA × GREE Samurai coding.2010年未踏ユースプロジェクト採択,未踏スーパークリエータ認定.
《講師からのメッセージ》
鷲崎 弘宜
国立情報学研究所助手を経て,2008年から早稲田大学基幹理工学部情報理工学科准教授ならびに国立情報学研究所客員准教授.2010年から早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長.ゲームAIプログラミングコンテストの設計や, ソフトウェアパターン再利用を含む各種のソフトウェア工学研究・教育に従事.他の活動にISO/IEC/JTC1/SC7/WG20 国内委員会主査,IEEE CS Japan Chapter Treasurer,電子情報通信学会SIGSS幹事,日本科学技術連盟研究会副委員長ほか.著書に『ソフトウェアパターン』(近代科学社),『ロボット レースによる組込み技術者養成講座』(毎日コミュニケーションズ),『AspectJによるアスペクト指向プログラミング入門』(ソフトバンクパブリッシング),『ソフトウェア品質知識体系ガイド - SQuBOK Guide』(オーム社)ほか.