数学がつなぐカタチ - 幾何学的な形状補間法 -

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日時:
2012年08月20日(月)13時30分〜14時30分
形式: 招待セッション
受講スキル:
行列や数式、ギリシャ文字に対するアレルギー反応がでない方。<br />必須ではありませんが、理工系大学初年時の線型代数や微積を多少知っていると理解しやすいです。
受講者が得られるであろう知見:
フレーム補間法を実現する為の一つのアルゴリズムの概要。<br />ゲーム制作において数学(者)は使い物になるか、何を解決できて何が不得手か、どの様な尋ね方をすれば、数学者から有益な情報を引き出せるか。
セッションの内容

少数のキーフレーム(物体の形状データ)から、それらを補間する連続的なフレームデータを生成する技術は、フレーム補間とよばれ、アニメーション作成やインタラクティブな物体変形に使われています。
ここでは、特に局所的な形状をなるべく保ったままフレーム補間を行うアルゴリズムを、背後にある数学に焦点を当てながら紹介します。
技術自体の即効性よりも、アルゴリズムの発見法や数学者の物の見方について主にお話ししたいと思います。
 

本セッションは、昨年「CEDEC 2011 co-located event」として同時開催した
「Mathematics for the Game Industry」による特別セッションとなります。


講演資料

  • 333_CEDEC2012-kaji.pptx

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講演者プロフィール

鍛治 静雄

鍛治 静雄
所属 : 山口大学
役職 : 理工学研究科<br/> 講師

1980年大阪生まれ。2007年京都大学博士課程修了。
私は数学の幾何学を専門にしていますが、最近は情報セキュリティーやコンピューターグラフィックスへの数学の応用にも興味を持って います。
数学者の一般的なイメージは、何やら難しくて役に立たない事を延々と続ける、象牙の塔の引きこもり、というものかも知れませんが、実際には、現実的な問題に興味を持ち、機会があれば自分の技能をその解決に生かしたいと考えている人も少なくありません。
"現場"の人と数学者では、しばしば目的意識や話の進め方が違い、それが共同作業が難しくしていますが、 私はそんな間に立って、通訳のポジションにつくことを目論んでいます。