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2011年09月06日(火)09時45分〜11時05分
形式: 基調講演
セッションの内容
はやぶさ探査機は、2003年に打ち上げられ、小惑星イトカワにランデブーを果たし、離着陸に成功しました。その後、幾多のトラブルを解決しながら60億kmを走破して、本年カプセルを地球に帰還させました。高精度誘導によるスウィングバイおよび地球帰還やマイクロ波駆動イオンエンジンの延4万時間という長時間運転など、数々の技術的成果を残しました。ここで培われた技術は、後続の宇宙探査に貢献し、世界の宇宙科学技術をさらに先導することでしょう。
講演者プロフィール
國中 均
所属 : 宇宙航空研究開発機構
役職 : 宇宙輸送工学研究系 教授
1983年3月、京都大学工学部航空工学科卒業。1988年3月、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。同年4月、文部省宇宙科学研究所助手。2000年1月、同助教授。
2005年4月より現職。工学博士。東京大学大学院工学系研究科学際工学教授併任。
1988年~1996年、宇宙実験・観測フリーフライヤーSFUプロジェクトに従事。
1996年~2010年、はやぶさ小惑星探査プロジェクトのためのマイクロ波放電式イオンエンジンの開発・運用を担当。豪州カプセル回収作業の安全主任。2010年度文部科学大臣特別賞受賞。