ゲームを遊ぶときに使うインタフェースは,ここ数年でボタン入力に加えユーザの動き(インタフェースの位置,加速度)も入力できるようになっています.インタフェースへの入力にユーザの動きを利用することで,ユーザは直感的な操作でゲームを楽しむことができます.さらに,このようなインタフェースに力のフィードバック機能を付加したインタフェース“力覚インタフェース”が世界中で研究,開発されています.
力覚インタフェースを使い,コンピュータグラフィックスで作られた物体に対してインタラクションをすると,ユーザは物体の触感,抵抗を力として感じることができます.現実には存在しない物を触感として感じることができるので,ユーザはリアリティの高い体験ができます.
ポスター発表では当研究室が研究している力覚インタフェースと物理シミュレーション世界との力覚インタラクションについて紹介いたします.また,デモンストレーションで実際に力覚インタフェースを使った物理シミュレーション世界との力覚インタラクションを体験していただけます.
紹介内容
1. 力覚インタフェース
1.1 据え置き型 SPIDAR
1.2 装着型 Haptic Ring
2. 提示力の計算方法
3. 剛体シミュレーションされたバーチャル世界との力覚インタラクション
3.1システムの構成
3.1.1 シングルレートの場合
3.1.2 マルチレートの場合
4. 課題と今後の展望
4.1 ゲームへの応用
講演者プロフィール
須佐 育弥
2010年3月 電気通信大学大学院 電気通信学研究科 知能機械工学専攻 博士前期課程修了 修士(工学)
2010年4月- 電気通信大学大学院 情報理工学研究科 知能機械工学専攻 博士後期課程知能機械工学専攻 博士後期課程
長谷川 晶一
1997年東京工業大学工学部電気電子工学科卒業.1999年同大学院知能システム科学専攻修士修了.ソニー株式会社入社.2000年同大精密工学研究所助手.2007年電気通信大学知能機械科准教授.2010年東京工業大学精密工学研究所准教授,現在に至る.EuroHaptics2004,EuroGraphics2004,ACE2005 Best Paper Award,日本VR学会論文賞,貢献賞など受賞.バーチャルクリーチャ,物理シミュレーション,バーチャルリアリティ,力触覚,ヒューマンインタフェース,エンタテインメント工学,知能ロボティクスの研究に従事.
《講師からのメッセージ》
ぜひデモを体験してください。
また今回は先進的すぎて発表できなかったものもあります。i-tokyo VR学会 EC2010などでの展示もぜひ見に来てください。