『鉄拳8』リアルな筋肉表現をどう実現したか ~大量生産を考慮したリグと補助骨の仕組み~

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日時:
2024年08月21日(水)15時00分〜16時00分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: コンシューマ
受講スキル:
リガー/テクニカルアーティスト/リグに興味がある方/筋肉表現や補助骨に興味がある方/キャラクター制作に興味がある方
受講者が得られるであろう知見:
大量生産を考慮したリグのノウハウ/RBFの知見/補助骨の考え方/肩などの複雑な関節個所への対処方法
セッションの内容

鉄拳8には、多様なキャラクターやコスチュームなどの豊富なカスタマイズ要素があります。そのため、大量生産を考慮したリグ構造を構築し、制作コストを大幅に削減しています。本セッションでは、リアルな筋肉表現の実現に向けた考察や検証、そして効率的な大量生産の実現に向けた取り組みについて、鉄拳7でのリグの課題や鉄拳8での要件を交えながらご紹介します。

・鉄拳8の筋肉リグの紹介
・大量生産のためのリグ構造と要素の解説
・補助骨をランタイム処理するためのアプローチの解説
・リアルな筋肉表現を実現するための補助骨とRBF(Radial Basis Function)に関する事例紹介


講演資料

  • 『鉄拳8』リアルな筋肉表現をどう実現したか.pptx

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講演者プロフィール

福本 健太郎

福本 健太郎
所属 : リブゼント・イノベーションズ株式会社
部署 : BACKBONE事業部
役職 : 事業部長/リグコンサルタント

2002年に株式会社デジタル・フロンティアに入社。アニメーター、セットアップグループリーダーとして活動し、2007年に株式会社ポリゴン・ピクチュアズに移籍。「アニメーター目線のリグ」、「軽いリグ」、「量産・効率化リグシステム」の開発を得意とし、ゲーム、映画、TVシリーズなどの長編案件でリギングスーパーバイザーを担当。2012年にアセット部部長に就任しリギング、モデリング、エンバイロメントの3グループを統括。2017年にBACKBONEを設立。主な参加作品は、映画『THE FIRST SLAM DUNK』 、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』など。

《講演者からのメッセージ》
技術的な側面に加えて、開発における分析やアプローチ方法、そして直面した課題や工夫した点についても掘り下げてご紹介します。リグ経験者向けの内容ではありますが、学生の方も大歓迎です。お気軽にご参加ください。

共同研究・開発者

野村克裕 (株)バンダイナムコスタジオ Sスタジオ SOL-AVESグループ SOL-AVES開発室 エンジンユニット1 アニメーションセクション
大橋英樹  株式会社ACT-AGE
近藤直樹 (株)バンダイナムコスタジオ アートスタジオ 第1グループ 制作1部 テクニカルアニメーション課 テクニカルアニメーションチーム1