アーティストのためのカメラの仕組み講座

タグ:
日時:
2024年08月23日(金)13時40分〜14時40分
形式: チュートリアル
受講スキル:
カメラの仕組みが大まかに理解できている方 カメラの設定を恐る恐るやってる方 カメラやポストエフェクトを設定した結果なぜこうなったのか…?と思ってる方
受講者が得られるであろう知見:
カメラの仕組みについての理解 カメラの仕組みに基づくCG表現手法 カメラやポストエフェクトのパラメータを自信を持って設定するための基礎知識
セッションの内容

本セッションでは実際のカメラの仕組みを実演しながら解説し、CG上での表現とどのような関係にあるかをお伝えしたいと思います。カメラの仕組みを理解することはフォトリアルな画作りだけでなく、ノンフォトリアルなルックでも説得力のある画作りに繋がります。
意外と軽視されがちなホワイトバランスとライティング環境の関係性とは? レンズの選択が何をもたらすのか? シャッタースピードや絞りといった設定がどのような効果を生み出すのか?
カメラの仕組みを理解した上で今よりも自信を持って画作りに取り組める一助にしてもらえると幸いです。


講演資料

  • アーティストのためのカメラの仕組み講座.zip

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

山口 翔平

山口 翔平
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : 技術スタジオ 第1グループ コアテクノロジー部 TEC/TAユニット TAセクション

2012年にポストプロダクションに入社しCGテクニカルディレクターとしてCMや映画の制作に携わる。カラーマネジメント、実写撮影や合成の技術的サポートやツール作成などを担当。
リアルタイムグラフィックスに興味を持ち2019年に株式会社バンダイナムコスタジオに入社。TAとしてライティングやその技術サポート、技術研究などを行っている。

《講演者からのメッセージ》
CGのカメラも現実世界のカメラを基に作られています。現実世界のカメラに詳しくなると、その知識はCGのカメラにも応用できます。
また現実世界の写真もテクスチャの基になったり、リファレンスとして使われたりします。最近ではHDRIやフォトグラメトリなど写真をベースとした技術も普及してきて、CG業界で写真が活躍する場所は増えていると思います。
本講座でお伝えするカメラの基礎知識を色々な場面で活用してもらえると嬉しいです。

鈴木 雅幸

鈴木 雅幸
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : 技術スタジオ 第1グループ コアテクノロジー部 TEC/TAユニット TAセクション TAパート2

キャラモデリング、モーション、背景、ライティングアーティスト、シェーダーアーティストを経て、現在はTAとしてグラフィックに関する研究や各プロジェクトのサポート業務を行っています。

過去の講演としては
CEDEC2008 リニア空間と物理的に正しいライティング
CEDEC2019 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』~お借りしたIPをできるだけ綺麗に描くために
CEDEC2020 信頼性の高いHDRI作成術
CEDEC2021 レイトレ時代のゲームグラフィックス、地に足をつけて備えよう - NVIDIA Falcor で次世代品質のリアルタイム物理ベース照明を手軽に素早く検証する -
CEDEC2021 『New ポケモンスナップ』におけるライティング
CEDEC2022 MaterialXとStandard Surfaceのゲームグラフィックスへの応用について
CEDEC2023 DCCツールを用いた広色域テクスチャワークフロー

《講演者からのメッセージ》
カメラの基本的な仕組みと起きることを知っておくことで、普段何気なく設定しているポストエフェクトの理解も得られ調整もしやすくなると思いますのでこれを機に理解を深めていただけると幸いです

溝口 優子

溝口 優子
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : 技術スタジオ 第1グループ コアテクノロジー部 TEC/TAユニット TAセクション

鉄拳、ソウルキャリバー、ポッ拳などの格闘ゲームの背景リードとしての経歴が長く,近年ではライティングフローの大幅な見直しを経験し、社内ワークフローの改善に励んでいます。

《講演者からのメッセージ》
CGよりもずっと前からあるカメラで用いられる表現は、ごく自然にスマホなどでも目にしていると思います。
では実際にどのような処理を経て、その画像をみているのでしょうか?
カメラの基礎知識を持つことで異なる開発環境でのパラメーター設定や表現について、周囲に説明し実装する場面で何かとスムーズに進むことが多く、この講演が何かのヒントになれば幸いです。