アニメR&Dの最前線:絵コンテ制作支援からルック開発、ゲームエンジン活用まで

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日時:
2023年08月23日(水)11時20分〜12時20分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
- アニメ制作における研究開発(R&D)の目指すところやその内容について興味のある方 - アニメ制作のワークフローに興味のある方 - アニメ制作における絵作りについて興味のある方
受講者が得られるであろう知見:
- アニメ制作における絵コンテ工程についての知見と支援システムの開発事例 - アニメ制作においてゲームエンジンがなぜ・どのように活用されているかに関する知見 - アニメ制作における新しい絵作りを目指して行っている研究開発事例
セッションの内容

本講演では、アニメ制作のワークフローを解説した上で、アニメ制作におけるR&Dの重要性に焦点を当てます。まず、3DCGを使用したアニメ制作のプリプロダクションとプロダクションの概要を解説し、その後、我々(株式会社グラフィニカ、アーチ株式会社)がR&Dを実施する狙いについて説明します。具体的なR&Dの事例として、絵コンテ制作ツールの開発から始め、効率化ツールや新しい絵作りに挑むルック開発まで、我々の取り組みを紹介します。さらに、ゲームエンジン(特にUnreal Engine)をアニメ制作へ活用する試みとその狙いについても触れます。講演の終わりには、アニメ業界のR&Dの動向と、アニメ業界でのR&Dの困難さについて触れ、これらを通じてアニメ制作におけるR&Dの今後の展望について議論します。


講演資料

  • arch-graphinica-cedec2023.zip

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講演者プロフィール

小山 裕己

小山 裕己
所属 : 株式会社グラフィニカ
役職 : 技術顧問

博士(情報理工学)。2021年より株式会社グラフィニカ技術顧問を務め、アニメ制作における新しい表現への挑戦や創造性向上のための技術開発に関わる。本職では国立研究開発法人産業技術総合研究所に所属し、コンピュータグラフィクスとヒューマンコンピュータインタラクション、特に数理手法に基づくデザイン支援技術の研究に従事して、ACM SIGGRAPHなどの学術会議で多数の論文発表を行っている。日本学術振興会育志賞(2017)、東京大学大学院情報理工学系研究科研究科長賞(2017)、Asiagraphics Young Researcher Award(2021)などを受賞。

《講演者からのメッセージ》
アニメ制作とゲーム制作とでは、共通する部分もある一方で、そもそも価値観から異なる部分もあるのだと思っています。そうした差異も意識しつつ、受講者の皆様にとって少しでも参考になる講演ができればと思います。CEDECで発表する機会を頂けて大変嬉しいです!

小宮 彬広

小宮 彬広
所属 : 株式会社グラフィニカ
部署 : グラフィニカ京都スタジオ
役職 : 京都スタジオ 代表 / RTR開発室 室長 / 技術開発プロジェクト 本部長

1984年生まれ。
東京でCGデザイナーとして、アニメ、特撮、ゲーム、映画、CMなど、様々なCGを手掛ける。
2017年、京都支社を立ち上げ、スタジオ代表に就任。
2021年よりUnreal Engine開発をメインとしたRTR開発室の室長を兼任。
アニメでのUnreal Engine活用や、ゲームでのカットシーンワークフロー構築を務める。
昨年度から、社内技術開発プロジェクトの本部長も兼任。

《講演者からのメッセージ》
CEDECは初登壇となりますが、少しでも、ご参加いただく皆さまのお仕事の役に立つ内容をお話しできるよう頑張ります!

加藤 淳

加藤 淳
所属 : アーチ株式会社
役職 : 技術顧問

博士(情報理工学)。2014年より国立研究開発法人 産業技術総合研究所研究員、2018年より同主任研究員。同年よりアーチ株式会社技術顧問を兼務。 Human-Computer Interaction全般、とくにクリエイタ・プログラマ向けの創造性支援研究に取り組む。技術移転にも積極的に取り組み、複数の創造性支援ツール・サービスを開発、運営。ACM CHI 2013/2015/2023 Honorable Mention、IPSJ/ACM Award for Early Career Contributions to Global Researchなど受賞多数。

《講演者からのメッセージ》
CEDEC初参加・初講演で今からドキドキしています。アニメにおける絵コンテ制作支援・研究開発体制について、研究者として・元部外者の立場から学んできたことをお話できればと思います。

酒井 邦博

酒井 邦博
所属 : 株式会社グラフィニカ
部署 : 3DCG部
役職 : テクニカルアーティスト

2000年からゲーム開発等に携わり、幾つかのスタジオ等を経て2017年からグラフィニカに所属。
映画ハローワールド(2018)、映画ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022)等に参加。
BlenderやUnreal Engineを使用したツール、アプリ開発等を担当。
現在はAIを活用したツールの研究、開発等に携わっています。

《講演者からのメッセージ》
会場でお会いできることを楽しみにしております。

藤堂 英樹

藤堂 英樹
所属 : 拓殖大学
役職 : 准教授

博士(情報理工学)。2011年~2013年まで株式会社オー・エル・エム・デジタル研究開発部門に在籍し、アニメ映像向けの3DCG技術の研究開発に関わる。現職は拓殖大学情報工学科でコンピュータグラフィックスの研究を継続しており、2023年より株式会社グラフィニカの技術開発プロジェクトに参加。特に、ルック開発の研究に取り組んでおり、アニメ風シェーディング表現やストローク転写の技術をACM SIGGRAPHで論文発表している。

《講演者からのメッセージ》
CEDECで講演するのは初めてで、参加するのを楽しみにしています!研究技術を映像制作に活かす視点で、最近の取り組みを紹介できればと思います。