「グラブルミュージアム蒼の追想」MX4Dシアターは、グランブルーファンタジーの世界観を「体感」できるアート展にて上映された、本編シナリオに登場するキャラクター達の激闘を体感できるライドアトラクションです。今回のアトラクションは、過去弊社事例とは構造が違いゼロからの音響制作が必要でした。没入感豊かに体感できるよう行った、「システム設計・サウンドデザインとミキシング・進行面での工夫」の取り組みを紹介します。具体的には、使用した音響機材の導入に至るまでの過程・最終的なセッティングといった、システム設計に取り組む際の考え方や、原作の雰囲気を保ちつつコンテンツの要求する没入感・臨場感を出すためのデザイン手法、オブジェクトベースのイマーシブオーディオミキシング、本番環境想定のための対策実例、チームを分けた進行の工夫など、ゲームオーディオとアトラクション音響の次世代融合事例2.0としてご紹介させていただきます。
講演資料
- CEDiLアップPDF用【0901修正版】グラブルミュージアム蒼の追想 mx4dシアターのサウンド制作事例〜ゲームの世界観とアトラクション体験の両立に必要なこと〜 .pdf
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講演者プロフィール
宮本 鈴奈
2021年にCygamesに合流。
普段はプロモーション映像やゲーム内効果音など、幅広い制作に携わっています。
「グラブルミュージアムMX4Dシアター」では環境音のサウンドデザインをメインで担当しました。
《講演者からのメッセージ》
本講演ではマルチチャンネル音響の設計からファイナルミックスまでのフローや、ゲームでの感動をリアルで体感できるよう行った事例をお伝えします。
ゲーム実況を見たり、ライブに行ったり、イベントに参加したりと、ゲームの楽しみ方にも様々な形がある思います。
マルチチャンネル音響の制作をする方はもちろん、ゲームがより愛されるようなコンテンツ制作に興味のある方に、制作アイデアの一助となれればと思っています。
村上 健太
ポストプロダクション、レコーディングスタジオ勤務を経て2021年にCygames合流。
アウトゲーム施策を中心にさまざまなプロジェクトの業務に関わりながら、最近はインゲームのアセット調整やスキルカット演出などのミキシングを担当しています。
「グラブルミュージアムMX4Dシアター」では、システム提案、プリミックス〜現場でのファイナルミックスを担当しました。
《講演者からのメッセージ》
近年はゲーム体験の延長として、さまざまな体験型イベントが企画されることも多いかと思います。
社内のサウンドスタッフのリソースを最大限活用し、マルチチャンネル音響を採用した事例としてコンテンツ制作に関わられている方々のアイデアの一助となれば幸いです。
馬 明泓
2018年に日本へ留学し、映画専攻のために大学院への進学を経て2021年に新卒としてCygamesサウンドデザインチームへ合流。
サウンドデザイナーとして幾つかのコンシューマータイトルに関わっており、ゲーム内効果音の制作だけでなく、ファイルの実装管理や実機調整、映像整音まで幅広い業務領域を担当。
「グラブルミュージアムMX4Dシアター」では主にフォーリー業務の社外連絡対応やフォーリーセッションの整理選別を担当。
《講演者からのメッセージ》
「グラブルミュージアムMX4Dシアター」の制作過程に参加することによって、アトラクションサウンドの仕組み、最先端の音響システム、ゲームの世界観をより鮮明にユーザーに届けるための工夫等々、沢山貴重な知見を得られました。
本セッションではこれらの情報を皆さんに少しでも多く紹介できればと思います。