デジタルゲームのための自然言語処理(NLP) - ゲームの「ことば」のあそびかた

タグ:
日時:
2023年08月23日(水)16時30分〜17時30分
形式: チュートリアル
受講スキル:
・NLP についての前提知識は不要です。 ・Python のソースコードや疑似コードを用いて実装方法を説明する部分があります。Python プログラミングに関する基礎的な知識があると、その部分の理解が深まりやすいと思われます。
受講者が得られるであろう知見:
大規模言語モデル(LLM)はどのようなもので、どんな機能が実現できるか。逆に、LLM を使わずに従来手法で実現できることは何か。今後学習を継続していくためのロードマップと合わせてご紹介します。
セッションの内容

本チュートリアルでは、スクウェア・エニックスAI部で自然言語処理(NLP)の研究開発に携わるAIリサーチャーが、「デジタルゲームのための NLP」について紹介します。2022年に OpenAI から発表された ChatGPT が、大きな話題となっています。大規模なデータで学習された言語モデルである ChatGPT は、テキスト入力に対して流暢かつ知的な回答を返すことで、人々を驚かせました。この技術の背景にある "Transformer" や、ChatGPT を含む "Large Language Model (LLM)" を中心に、「デジタルゲームへの活用」という観点から、初心者に向けた NLP の解説を行います。


講演資料

  • CEDEC2023_SQEX_mori_NLPforDigitalGames_CEDiL.pdf

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

森 友亮

森 友亮
所属 : 株式会社スクウェア・エニックス
部署 : AI部
役職 : AIリサーチャー

東京大学大学院情報理工学系研究科にて、自然言語処理による執筆支援を研究し、博士(情報理工学)を取得。2022年よりスクウェア・エニックスAI部にて、デジタルゲームに自然言語処理を活用する研究に従事。講演に『意味が分からないからこそ、リアル~「架空言語」音声合成による、没入感の高いボイス付きコンテンツの実現~』(CEDEC+KYUSHU 2022)、『AI Summit: Developing Adventure Game with Free Text Input using NLP』(GDC2023)など。ストーリー理解・生成に関する研究で2021年度電気通信普及財団賞「テレコム学際研究学生賞奨励賞」を受賞。

《講演者からのメッセージ》
自然言語処理のゲームへの活用を検討されるにあたり、本講演の内容がその一助となれば幸いです。

共同研究・開発者

三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス AI部)