ゲームの規模が大規模化し、さらに大規模化した開発環境をクラウド活用によるスケーラブルに開発できるように整備を進めました。
それに伴い、インフラ規模や管理するマシン数も増加し、Jenkinsの運用は経験則に基づいた職人技的なスキルではカバーしきれなくなっています。
統合ログ分析サービス「Splunk」を導入することで、分析業務の属人性を排除し、Jenkinsの運用における分析時間を大幅に改善することができました。
本セッションでは、弊社の事例をもとにSplunkを活用したJenkinsの運用改善についての知見をご紹介します。
講演者プロフィール
立原 春木
ゲームのベンチャー企業入社後、フリーランスとしての活動を経て
米AIスタートアップの日本法人のCOOに就任。
Unityで再現(デジタルツイン)した工場をAIにより最適化を行うなど
複数のPoC案件にてPM/開発主任として参加。
ゲームフリーク入社後は、開発リーダーとしてクラウドを積極的に利用した
次世代向けの開発環境の導入および運用を担当。
《講演者からのメッセージ》
ジョブを安定かつ高速に動作させること、Jenkins自体の安定稼働は開発効率に非常に大きく影響します。
ただし、その保守運用の実状として、専任で担当されている方は少ないことが多いことと思います。
多忙な状況下で、保守運用を効率的に行うためのテクニックとして今回はSplunkによるログデータを活用した事例をご紹介いたします。
金丸方律
2014年にゲームフリークに入社。
入社時はコンテンツ開発に関わりつつも、現在はビルドパイプラインの高速化と管理コスト削減を目的とした構造化やVCSの利用体験の改善を中心に担当している。
クライアントツールからCIまで、開発環境の足回りの設計と運用に従事している。
《講演者からのメッセージ》
「思いついたときにジョブの実行傾向の分析がサクっとできたらいいのにな」と感じたことはありませんか?
このセッションでは事前コストを抑えつつ、具体的な分析とその活用による改善が実現できた事例をご共有いたします。
髙山玲央名
2020年にゲームフリークに入社.
ポケモン開発におけるビルドパイプライン,自動テスト,データ分析基盤などの開発環境の構築・運用を担当.
《講演者からのメッセージ》
CI/CDを長期運用していると「ビルド時間がいつの間にか長くなっていた」「普段は成功するのに不規則に失敗する」といった問題に直面することがあります.
ゲームフリークではログ分析サービスのSplunkをCI/CDの現状把握と改善に活用しました.
活用事例を紹介しながら,CI/CDのビルドログを収集・分析できるようにすることの重要性をお伝えできればと思います.