独立系スタジオ(個人レベル)による、iPhone用ゲームの開発・プロデュースにまつわる実践・実例についてお話したいと思います。(株)ゼペットは、昨年末、iPhoneブームに乗じてアプリの企画・開発会社として設立したばかりの会社。設立1ヶ月前にiMacを購入したところから開発準備が始まりました。その後、設立3ヶ月でiPhone用ゲーム「iNinja」を発売し、日本のゲーム部門では2位に。その時の(株)ゼペット内の開発スタッフは1名(=代表)と、外注のグラフィックスタッフのみ。より低コスト、高濃度へとプロジェクトの洗練度を上げ、開発期間一ヶ月、2名で巨大戦艦シューティング、 iYamatoをリリースし、国産ゲームアプリでは首位に。莫大な数に上るiPhoneアプリの低価格競争の最中、ゲームファンにご満足頂けるクオリティを保ち、短期間、低コストに開発コストを抑える秘訣を実例を交え紹介したいと思います。また作ったアプリをプロデュースするために、PV作成からプロモーションのために周知活動の実例も紹介し、独力によるゲーム開発の可能性を考えていただける機会になるのではと思います。
講演者プロフィール
宮川 義之
ゲームプログラマー・ゲーマー高校2年生の時、17万円をアルバイトで貯め、当時のシャープ製パソコン、X68000を購入。毎月5千円ほどの技術書を購入し、こつこつとソフト 開発を独学。18歳で(株)スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。当時初の高校新卒の正社員となり同社では聖剣伝説シリーズ、ゼノギアス、クロノクロス等で映像技術の開拓、Final Fantasy XIではPS2版メインプログラムその後(株)イニスのCTOを勤めた後、現在はiPhone用のゲームアプリ開発会社、(株)ゼペットの代表取締役。経歴も色々と増えたのですが、常に共通することは、新境地の開拓と面白いことに挑む日々。
講師からのメッセージ
2008 年末(株)ゼペット設立後に第一弾アプリ、iNinjaでランキング2位(ゲーム部門)に。新作・iYamatoは登場と同時に国産のゲームアプリでは首位となりました。どちらも世界の強豪会社のゲームと熾烈にランキングを争っていますが、独立系会社から、如何に世界のゲームファンにリーチするか、その可能性は様々な事情を大きく変えつつあると思います。顧客満足を実現するために必要なツールは独力でも揃えることが十分可能であり、如何に情熱・モチベーションを高めるかが、純粋に成果の鍵の大半を占める時代。日々の刺激的な情報を弊社も学びながら、情熱の発信源の一つとなることを目指しています。