MyDearestでは2022年から2023年にかけ、
クロノスユニバース3作目となるVRアドベンチャーゲーム『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』をリリース。
1作目の『東京クロノス』から共通するコンセプトは、「物語」のなかに入りこみ主人公となる没入体験。
VRではめずらしい15時間超のストーリーとリッチなキャラクター表現によってそれを実現・追求してきました。
シリーズ3作目となる『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』は、
基本的にテキストを読み進めることで進行したこれまでの作品と異なり、
プレイヤーの移動と探索を可能としたストーリー主導の探索アドベンチャーとして、
初めての試みが数多く取り入れられています。
このセッションでは、VRゲーム業界のトレンドを概観し、
VRゲームだからこそ生じるメディア特有の課題に対して、本作がシリーズの軸を維持しつつ
どのように対応していったかを開発メンバーから具体的な体験設計の例を交えつつお話しします。
講演の具体的な内容は以下の通りを予定しています。
1. はじめに 弊社のVRアドベンチャーについて
1-1.クロノスユニバースの紹介
・シリーズの軸となる体験とこれまでの変遷
1-2. VRゲームのトレンドとVRアドベンチャーの課題
・過去2作を通して浮き彫りになったVRゲーム市場
およびVRアドベンチャーに特有の課題
2. VRに特有の課題を解決する体験設計
2-1. 物語への没入感を高めるゲームデザイン(講演者:黒滝、初鹿)
2-2. キャラクターへの愛着を生むインタラクション(講演者:黒滝、大川)
2-3. カットシーンの機能を代替する演出技術(講演者:池田、末岡)
3. まとめ 今後のVRアドベンチャーの可能性
4.質疑応答
講演者プロフィール
末岡 青
MyDearestの新作VRゲーム『DYSCHRONIA: Chronos Alternate(ディスクロニア: クロノスオルタネイト)』でディレクター、原案、メインシナリオを担当。前作『ALTDEUS:Beyond Chronos(アルトデウス: ビヨンドクロノス)』ではリードゲームデザイナーを担当。
《講演者からのメッセージ》
MyDearestがリリースしているVRアドベンチャーゲームである『東京クロノス』から最新の『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』まで、開発の過程でぶつかったVRゲームならではの課題に対し、どのようなアプローチで解決を図ったかをお話しできればと思います。興味のある方はどなたでも気軽にご参加下さい。
黒滝 智生
2014年、国内大手SIerに新卒で入社。
2019年以降はUnityエンジニアとして、スマホ向けアプリの開発に携わる。
2022年よりMyDearest株式会社に所属し、最新作『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』の製作に参加している。
《講演者からのメッセージ》
『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』の開発において得られたVRの体験設計に関する知見について話します。
VR開発に興味のある方はぜひご参加ください。
初鹿 デニック
学士修士時代に、VR関連の研究室にて水中VRハードウェアの研究開発に従事。
2019年新卒入社した会社にてWeb開発、toB向けのVR・メタバースアプリのPoCや開発を経験し、
2022年より現職MyDearest株式会社にてVRエンジニアとして従事。
現在最新作『Dyschronia : Chronos Alternate』の開発に幅広く携わる。
《講演者からのメッセージ》
VRにおいて『没入感』『臨場感』の度合いが大きいほど、体験のインプレッションが大きくなります。
『Dyschronia : Chronos Alternate』において前作までにあったアドベンチャー要素だけでなく、
アクションやインタラクションにおける『没入感』『臨場感』を高めるために様々な工夫してきました。
本セッションを聴講することで上記の知見を得られることが出来るでしょう。
VRに興味ある方はどなたでも是非ご参加頂けると嬉しいです。
大川 大輝
大学の研究室にて複合現実感(MR)について学び、VR開発を始める。
2018年からMyDearest株式会社に入社し、『東京クロノス』『ALTDEUS: Beyond Chronos』の制作に参加。
キャラクターアニメーションの実装を中心に、バトルシーンの演出制御やメニューUIなどを担当する。
『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』でも引き続きキャラクターのベース制御などを担当する。
《講演者からのメッセージ》
これまで弊社で制作してきた3作のVRアドベンチャーゲームから得られた
物語表現の知見を紹介できればと思います。
VRでできる物語表現にはまだまだ様々なことがあると考えています。
この講演を通してさらにVRアドベンチャーゲームに興味を持つ方が増えてもらえるとうれしいです。
池田 博幸
1973年福島県生まれ。
ゲーム業界歴約30年。専門分野はリアルタイムVFX。
VRゲーム開発は今回初挑戦となる。
旧スクウェアに新卒入社後、サイバーコネクトツー、ポケラボなどを経て、2022年MyDearestに入社。
現在まで関わった主なタイトルは、ファイナルファンタジーIX(2000)、クロスサマナー(2014)、SINoALICE-シノアリス-(2017)他多数。
《講演者からのメッセージ》
自分のパートでは、DYSCHRONIA: Chronos AlternateのVFX制作で苦労した点、工夫した点などをお話しします。
VRアドベンチャーゲームのリアルタイムVFXにご興味ある方はぜひご来場ください!