web系のプロダクト・サービスではテスト自動化は当たり前のように取り組まれていますが、ゲームのテスト自動化はまだまだ一部の組織…とりわけパブリッシャーが取り組んでいる状況ではないかと思います。
私は2019年にQA事業を開始して間もないある会社にジョインし、2020年からテスト自動化チームの組織運営を担当していました。本セッションでは、QA事業およびテスト自動化チームの立ち上げ時期からテスト自動化を推進するために取り組んだことをお伝えできればと思っています。
【ご注意】本セッションの内容は、現職である株式会社ディー・エヌ・エーに入社する以前に取り組んだ内容となります。
講演者プロフィール
花房輝鑑
2001年にパブリッシャーの内部品管で初めてゲームデバッグに従事して以降、ゲームと非ゲームを行き来し、またテスト会社や内部品管などで現在まで一貫してテストに携わり、約20年で100以上のタイトルやプロジェクトに関わる。ゲーム業界の古くからの文化的な「ゲームデバッグ」と体系的な「ソフトウェアテスト」、現場のマネージャーから組織運営管理まで幅広く経験。JSTQB Advanced Level TestManager、IT検証技術者認定試験(IVEC)レベル5などを保有。著書「ゲームをテストする バグのないゲームを支える知識と手法」(翔泳社)。
《講演者からのメッセージ》
ゲームのテストというと「ひたすらゲームをプレイしてバグを探す」というイメージがまだまだ一般的ではないでしょうか。確かにゲームのテストは取っ掛かりの敷居は低いものの、しっかりとテストを行おうとすると専門知識・技術が求められるため、イメージと実態とのギャップが大きい仕事なのではないかと思います。私は20年以上様々なソフトウェアのテストに関わってきましたが、その中で取り組んだことや得てきた知見をお伝えしていくことで、少しでもゲームの品質向上に繋がるヒントとなれば幸いです。