本セッションでは、モバイルゲーム開発のQA効率化のために立ち上げたボトムアップ型の横断グループについて、その概要と取り組んでいる技術的アプローチについてご紹介します。
前半にて、組織的な面についてお話します。背景や目的、人員構成や業務配分といった成り立ちから設計部分までをご紹介します。
後半では技術的な面についてお話します。本組織が取り組むアプローチである「リモートでの実機検証環境の構築」並びに「実機環境での回帰テストの自動化」について、概要からOpenSTFやAirtestなどの使用技術、そして社内での実績について紹介します。
講演者プロフィール
住田 直樹
2018年にサイバーエージェントに新卒入社。その後、QualiArtsにて新規プロジェクトのUnityエンジニアとして開発に携わる。
QualiArtsでの業務と並列してSGEコア技術本部のQAチームのエンジニアとして従事。QAフローの効率化における技術的なアプローチの検討に携わる。
ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)全体のUnityの技術促進を目的とする横軸組織の責任者としても活動、「技術書典」「CA.unity」といった外部イベントの施策を牽引。
《講演者からのメッセージ》
サイバーエージェントのゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)では、10を超える多くの子会社が存在し、それぞれの子会社の強みを活かした開発を行なっております。
その中でもモバイルゲームにおけるQAの課題感は大きく、各現場にて悩みの種となっていました。
そこで、課題感を目にしていた現場の社員をきっかけとして、現場を発端にしたボトムアップ式のQA効率化をSGE横断で検討する組織を立ち上げました。
どのように組織が運用されているのか、そしてどのようなアプローチを検討および実行しているのか、QAコストに悩まされている方々へのヒントとなるような知見をお届けできればと思います。