アメリカ・テキサス州オースティンで開催された世界最大級のマルチイノベーションイベント「サウス・バイ・サウスウエスト2023(略称:SXSW 2023)」に、日テレ共創ラボ「Creative Living lab」が参加しました。
具体的にはお掃除を楽しい家族のコミュニケーションに変える、パナソニックFUTURE LIFE FACTORYとのコラボレーションプロジェクト「HOUSE KEEPING CLUB」。そして近未来の五感で楽しめるメディアとして、慶応大学大学院KMD「Future Crafts」との共同研究から「Floating Pixels」と「PokoSheet」を出展。異業種の共創だからこそ生まれる、近未来のリビングライフのプロトタイピングの裏側と、世界中のイノーベータ―が集まるSXSWで得られた反響、今後の展望をお話しします。
講演者プロフィール
加藤 友規
日本テレビにて技術開発部門、ネット事業部門などを経て2014年にテクノロジー×エンターテインメントの未来を探求するSENSORSを立ち上げ。 2019年6月から社長室R&Dラボにて、生活者×テクノロジー×コンテンツの視点で、企業・大学との共創により新たな体験価値を生み出すR&D活動を推進。2023年2月より日テレ共創ラボをスタート。2023年6月より日本テレビホールディングス経営戦略局R&Dラボにて日テレグループの共創活動を推進。
《講演者からのメッセージ》
日本テレビは今年開局70年を迎え、次の10年へ向けた体験価値を生み出す「日テレ共創ラボ」をスタートしました。キーワードは「ワクワクする未来」。生活者の近未来の「街ナカ」「家ナカ」でのエンタメ体験、そして「未来社会」「未来世代」への貢献の4つを共創テーマとして、それぞれのラボで活動しています!異業種や異分野の皆様とつながり、ワクワクする未来を生み出すプロジェクトを創り上げていきます!
田中 陽
1994年生まれ。早稲田大学表現工学専攻修了。
2019年より日本テレビにて番組CG設備構築、番組連動AR施策、SNSライブ配信コンテンツ制作に従事。2021年より同社R&Dラボの担当となり、未来にリビングライフをテーマに体験コンテンツ・デバイスの制作等を行なっています。
《講演者からのメッセージ》
近年は放送局における映像制作や体験コンテンツ制作においてもUnityやUnrealEngineの活用が増えてきています。とはいえその歴史はまだ浅くノウハウが少ないのが現状ですので、開発者の皆様と情報交換させていただけるのを楽しみにしております!
久野 崇文
2010年日本テレビ放送網(株)入社。制作技術部門でビデオエンジニア・テクニカルディレクターとして、スタジオ番組、箱根駅伝などの移動中継車、五輪やW杯などを担当。その後、技術開発部にてソフトウェアベースプロダクションの研究開発を行う。現在所属するR&Dラボでは、五感伝送をテーマにしたフィジカルメディアの研究をはじめとして、宇宙ビジネスからファッションまで、幅広い領域の調査・研究を担当。
《講演者からのメッセージ》
近年はゲーム用の技術が放送業界で使われたり、放送用の伝送技術がメディアアートで使われたりと、いわゆる「越境」が加速しています。各分野の壁が溶けて混ざり合う状況は、技術だけではなく、あらゆる領域で起きていると感じます。関係なさそうに見える分野とのコラボレーションが、新しい価値を生み出す時代。皆様と我々との掛け算で、新しいものをつくりませんか。
井上隆司
家電や車載機器のソフトウェア開発キャリアを経て、デザインエンジニアに転身。2021年よりFUTURE LIFE FACTORYに参加、主にアイデアを具現化するプロトタイピング業務に従事。
《講演者からのメッセージ》
人の家事参画を促し、家族の良好な関係性を築くための提案「HOUSE KEEPING CLUB」のプロトタイプを、日テレR&Dラボの皆様と一緒に作りました。今回は、このプロトタイプを作った経緯や思いについてお話ししたいと思います。
ぜひお気軽にご参加ください。
山岡潤一
研究者、アーティスト。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 専任講師。Future Crafts Project主宰。2015年同大学政策・メディア研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学大学院情報学環 特任助教を経て現職。 手作業などの創造活動を支援するファブリケーションツールの開発や、バーチャルリアリティなどに関する研究に従事。またフィジカルとデジタルを融合させたメディアアート作品を制作・発表している。WIRED CREATIVE HACK AWARD 2014グランプリ受賞 、文化庁メディア芸術祭推薦作品選出など。
《講演者からのメッセージ》
未来の映像技術を実現したくて研究を進めています。今回は、柔らかい素材などを使った新しい映像表現技術についてお話しますので、新しいサービスやビジネスのアイデア・発想に繋がってほしいです。