日本の社会において、急激な少子高齢化の進行は喫緊の課題です。特に地方の状況は深刻で、消滅の危機に瀕する自治体も出てきています。 この苦境に対し、ゲーム業界として何ができるのかを真剣に考えるべき時にきていると言えるでしょう。
そんな中、ゲームによる地方創生の取り組みが全国各地に拡がっており、大きな効果を挙げている事例も出てきました。本セッションではゲームによる地方創生の基礎知識を概説した上で、具体的な最新事例を豊富に紹介します。また、活用できる公的助成や補助制度を解説します。
さらに、ゲーム開発者個人でもできる地方創生の取り組み例を紹介し、これらによって解決される課題と、拓かれるゲーム業界の将来について展望をお伝えします。
本セッションによって一人でも多くのゲーム開発者が地方創生に興味をもっていただけることを願っています。
講演者プロフィール
蛭田 健司
サクラ大戦シリーズ、無双シリーズ等の開発に携わり、「真・三國無双Online」の技術責任者を経てカナダスタジオに出向。現地責任者として経営を担った。その後、ヤフーにてゲーム部門長、事業戦略室エグゼクティブプロデューサー、グループ会社の執行役員CTOや人材開発室長などを経験。上場企業顧問、トヨタグループ企業アドバイザー、富山県新分野産業育成事業の総合戦略アドバイザー等を歴任。著書「ゲームクリエイターの仕事」はゲーム開発者推薦図書第一位を獲得。世界最大級のITカンファレンス「世界情報社会サミットフォーラム2020」開会式典セッション、大使館招待講演他、登壇多数。現在はTBSテレビのゲーム事業責任者として幅広い新規事業に取り組んでいる。
《講演者からのメッセージ》
CEDECでは4回目の登壇となりますが、今回はゲームによる地方創生の事例をご紹介します。急激な少子高齢化が進む日本の地方都市は危機的な状況に直面しています。一方で、ゲーム業界は右肩上がりの成長が続いている数少ない産業のひとつです。地方のためにゲーム業界ができる貢献は数多くありますので、ゲーム開発者の皆さまにもぜひ興味をお持ちいただきたいと思います。