半年でテクニカルアーティストの組織作りから業務効率化をした話 ~OKRの導入とツールの利用統計分析から目標達成までの事例紹介&ツールの紹介~

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日時:
2021年08月26日(木)13時30分〜14時30分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: アーケード PC モバイル
受講スキル:
・テクニカルアーティストの組織づくりを検討している方 ・テクニカルアーティストでツール開発を行っている方
受講者が得られるであろう知見:
・テクニカルアーティストの組織をゼロから作るためのノウハウ ・チームメンバーの工数管理のノウハウ ・インハウスツールによる業務効率改善を数値的に図る手法 ・「SHOTGRID」グラフ機能の有効活用方法
セッションの内容

テクニカルアーティストの組織がない会社に入社してから、半年で10名のテクニカルアーティストの組織を作り、成果を出すまでを時系列にお話します。
また、目標管理のフレームワークとして「OKR」を採用し、いかに定量的な数値目標を達成したのかという事例のご紹介をします。
インハウスツールについても業務効率改善に大きく貢献したツールを色々とご紹介し、利用統計を「SHOTGRID」で簡易的にグラフ化するノウハウをご紹介いたします。


講演資料

  • CEDEC2021_半年でテクニカルアーティストの組織作りから業務効率化をした話.pdf

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講演者プロフィール

下田 淳

下田 淳
所属 : 株式会社バンダイナムコオンライン
部署 : 事業本部 開発統括室 テクニカルアートチーム
役職 : マネージャー / エグゼクティブ テクニカルアーティスト

CGアーティストとして映像業界でゲームムービーや遊技機映像制作など様々なプロジェクトに参加。その後、株式会社ナムコ(現・株式会社バンダイナムコスタジオ) 、グリー株式会社、株式会社ミクシィを経て、2020年6月より株式会社バンダイナムコオンラインに所属。現在はテクニカルアートチームの立ち上げ、及び強化と、各プロジェクトのテクニカルサポートを行っている。

<過去の講演>
・Unite Tokyo 2018『XFLAG スタジオにおける資産の有効活用術 ~いかにして数万アセットを管理したか?~ 』
・Launch Event of Autodesk Products New Feature 2018『在XFLAG工作室中有效利用资产?』(北京 / 上海)
・東京デザインテクニカル専門学校においての講演『XFLAG スタジオを影で支えるテクニカルアーティストの役割と取り組み』

<執筆歴>
・CGWORLD(Vol.50)「テクスチャ描けますか? ~自然編~」

<インタビュー記事>
・ミクシィXFLAG スタジオに訊くゲーム開発現場での“業務効率化”-我々が『SHOTGUN』を導入したワケ
 https://area.autodesk.jp/case/game/xflag/
・ソーシャルゲーム開発の第一線で活躍する3社がShotgun導入事例を紹介、「Shotgunをどう使う!?」交流会レポート
 https://cgworld.jp/feature/201802-sgzadankai.html
・ミクシィ「XFLAG スタジオ」の3Dアセット制作/進行管理。150時間も削減した、ゲーム開発に欠かせないツールとは
 https://seleck.cc/821
・こんなツールが欲しかった!Photoshopで面倒なスプライト画像をあっという間に作成できる機能拡張 -Sprite Sheet Gen
 https://coliss.com/articles/build-websites/operation/design/photoshop-extension-sprite-sheet-gen.html

《講演者からのメッセージ》
本セッションでは、テクニカルアーティスト組織のマネジメント手法の一例と、インハウスツールのご紹介をいたします。
テクニカルアーティストの仕事は多岐にわたり、一人で全部それを賄うことは難しいと思っています。
そのため、プロフェッショナルのチームを作ることを最優先としてきました。
プロフェッショナルのチームワークとは全員がそれぞれの得意分野で最大限の価値を発揮しプロジェクトに貢献することです。

そのために手段は選ばず、「人の手を借りてでもミッションを達成すことを最優先する」という考えのもとに、半年間でテクニカルアーティストの組織を作りました。
ただ頭数を揃えれば良いということではなくて、誰と仕事をするのかということは非常に重要です。
信頼関係はもとより、一人一人がプロフェッショナルではなくては目標達成が難しいからです。

コロナ渦でのリモートワークにおいては、チームメンバーの日々の業務が見えにくくなったのも事実としてあります。
そこで、目標設定として「OKR」のフレームワークを採用し、定量的な目標を立てて達成度をスコアリングすることにしました。
今回はその手法とプロセスについてもご紹介いたします。
是非ご聴講のほどよろしくお願いいたします。

高橋 涼

高橋 涼
所属 : スマイルテクノロジーユナイテッド株式会社
役職 : 代表取締役社長

1976年新潟生まれ。1994年よりコンピュータグラフィックスを学び始め、CG製作会社・ゲーム開発会社において各種アプリケーションのプラグイン開発・CG製作・及びテクニカルサポート等の業務に携わる。
「業界の常識にとらわれない発想」を意識しながら、エンターテインメント業界の発展に全力を注ぐ毎日。
株式会社デジタル・メディア・ラボ(1996~)、株式会社バンダイナムコゲームス(2000~)、株式会社ドワンゴ(2012~)を経て2013年に独立。
2014年、スマイルテクノロジーユナイテッド株式会社設立。

CEDEC講演
2009年 - バンダイナムコゲームスにおけるアセット管理・コンテントパイプラインに関する取り組み
2015年 - Technical Artist Bootcamp 2015 vol.2 「Pythonを中心としたチーム開発 - 個の力を組織の力に」
2016年 - Technical Artist Bootcamp 2016 vol.2 「続・Pythonを中心としたチーム開発」
2020年 - 近代的JavaScriptを活用した社内ツール開発事例〜 Photoshopアドオン+スマホプレビュアー

その他講演多数

《講演者からのメッセージ》
TAの人材育成や組織を立ち上げに日々奮闘されている方は昨今増えているのではないでしょうか?
このセッションを通じて「TAの組織の在り方」「立ち上げのノウハウ」などを共有させていただき、日々の業務の助けになれば幸いです

三輪 卓伸

三輪 卓伸
所属 : スマイルテクノロジーユナイテッド株式会社
部署 : 開発部
役職 : テクニカルアーティスト

2020年スマイルテクノロジーユナイテッド株式会社に所属
TAとしてDCCツールのスクリプト作成を主に行っています。

《講演者からのメッセージ》
チームの一員として本セッションの有効性お伝えできれば幸いです。