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日時:
2021年08月25日(水)14時50分〜15時15分
形式: ショートセッション(25分)
プラットフォーム: PC
受講スキル:
Atomic演算などの基本的な知識や、モンテカルロパストレーシングのバックグランドがあるとより理解しやすいですが、必須ではありません。
受講者が得られるであろう知見:
聴講者は、ProRenderの実装例を通じてCryptomatteのメリット・仕組み・可能な実装方法を把握し、独自のレンダリングシステム上にCPU, GPU共に適切に実装できる知識を得ることができます。加えて、このアイディアだけを用いて独自のマスク生成システムを考えるヒントを得る事ができます。
セッションの内容
Cryptomatteはオブジェクトやマテリアルのマスクを極めて柔軟に記述できる便利なフォーマットです。任意のオブジェクトの組み合わせ・重なりがあっても任意の組み合わせでマスク画像を再レンダリングなしにいつでも生成することができます。この性質により、時間的制約の厳しい現場のポストプロダクションで、多くの編集要望に対して効率的かつ柔軟な対応を実現します。そのため昨今の多くのオフラインレンダラではCryptomatteの出力機能が実装されています。本講演は、Cryptomattの根底にあるアイディアやフォーマットを具体例とともに分かりやすく解説し、Radeon ProRenderの実装ではどのようにモンテカルロパストレーシングの枠組みの中に組み込んだかや、GPUでの実装方法を紹介します。
講演者プロフィール
吉村 篤
所属 : AMD Japan Ltd.
部署 : Workstation Graphics R&D
役職 : Software Development Engineer
2019年にAMD Japanに入社して以来、Radeon Pro Renderのコアモジュールを開発しています。前職では WOW inc. でインタラクティブコンテンツなどの制作で、UI、グラフィックス、プロジェクションマッピングなど幅広く手がけました。
《講演者からのメッセージ》
初めての登壇でやや緊張すると思いますが、なるべく明瞭な説明で、受講者がスムーズに内容を把握できるように心がけたいと思っております。
共同研究・開発者
原田 隆宏
Advanced Micro Devices, Inc.