デフォルメとリアルの両立を目指して ~新サクラ大戦のキャラクター作成事例~

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日時:
2020年09月03日(木)11時00分〜12時00分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: コンシューマ
受講スキル:
トゥーン表現とPBR表現の併用に興味のある方ならどなたでも。 キャラクターモデルアーティストの方はより深い理解を得られるかと思います。
受講者が得られるであろう知見:
アニメ・漫画とリアルの融合した、現世代ゲームならではのキャラクター表現テクニックを紹介しますので、双方の良いとこどりを目指した一つの例として見て頂けるかと思います。
セッションの内容

「新サクラ大戦」のキャラクター表現では、トゥーン的諧調表現とPBRのリアル質感表現の双方を混在させて使用することで、アニメ・漫画的なデフォルメ感とリアリティのある質感・存在感を両立させることを目標としていました。一見すると相反する組み合わせのようにも見えますが、適切な使いどころを分けることによって双方の良さを引き出すことを試みています。
また、複数のキャラクターデザインが混在する今作で、全体の統一感を出しつつ、元デザインの個性を活かして調整するという点についても課題の一つとなっていました。
今回はその制作手法とプロセスを紹介し、更にそこから判明した課題点を共有したいと思います。


講演資料

  • Cedec_NewSakura_Final_for_Cedil.zip

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講演者プロフィール

柳瀬 遼平

柳瀬 遼平
所属 : 株式会社セガ
部署 : ジャパンアジアスタジオ統括本部 第2開発2部 第1デザインセクション
役職 : デザイナー

2005年 株式会社セガに入社。
Sonic The Hedgehogシリーズの背景、エネミーキャラクターなどを経験し、その後「MIRACLE GIRLS FESTIVAL」でアートディレクターを担当。
最新作の「新サクラ大戦」ではキャラクターリーダーとして取りまとめを行った。

《講演者からのメッセージ》
「新サクラ大戦」のキャラクター表現では、トゥーン的諧調表現とPBRのリアル質感表現の双方を混在させて使用することで、アニメ・漫画的なデフォルメ感とリアリティのある質感・存在感を両立させることを目標としていました。一見すると相反する組み合わせのようにも見えますが、適切な使いどころを分けることによって双方の良さを引き出すことを試みています。
また、複数のキャラクターデザインが混在する今作で、全体の統一感を出しつつ、元デザインの個性を活かして調整するという点についても課題の一つとなっていました。
今回はその制作手法とプロセスを紹介し、更にそこから判明した課題点を共有したいと思います。