近年、実在する背景と見紛うような優れたグラフィックを売りにしているコンシューマーゲームが国外を中心に増加し、それらに対抗できる技術を有することが開発者の課題となっています。本セッションでは現実の風景と遜色なく、それ故に高い没入感が得られる写実的な背景制作を課題とし、ハイエンドゲーム制作の経験がない会社がそれらを実現可能にした制作手法とノウハウをご紹介します。具体的には、写真から得られたデータをCGに取り込む技術(フォトグラメトリー)と、自動生成の技術(プロシージャル)の融合、また伝統的な背景制作のノウハウの活用です。本手法により、経験のない会社でもハイエンドゲームの背景制作が実現可能となります。
講演資料
- フォトグラメトリーとプロシージャルを用いた最新ハイエンドゲーム3DCG背景制作手法 ~ハイエンドゲーム開発の経験がない会社がいかにしてそれらを生み出したか~.pdf
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講演者プロフィール
吉冨 直隆
大手コンシューマーゲーム開発会社で、主力フランチャイズシリーズの制作に20年以上背景制作とライティングを専門として従事。リアルなルックとゲーム的な要請を両立させる技術を確立し実践。
2018年より株式会社Cygamesへ所属。
同社のハイエンドグラフィックタイトルの背景制作とライティングを主導、牽引している。
《講演者からのメッセージ》
ハイエンドゲームのリアルな背景制作について、未経験の方にもできるだけわかりやすく解説します。
これからハイエンドゲームの制作を始めようと考えているゲーム制作者のみならず、学生の方にも聞いていただきたいです。また、ベテラン制作者の方にはさまざまな角度からゲーム制作を見つめなおすきっかけをご提供できればと思います。皆様と一緒にこれからの日本のゲーム業界を盛り上げていきたいです。
よろしくお願いします。