●本インタラクティブセッションでは、ゲームスタートからゲーム終了まで「手」を使わないVRゲームを実際に体験できます。(HTC社製VIVEトラッカーを使用しています)
●今回展示するVRゲームの筐体は大手通販サイトで手に入る既製品のみで構成したDIY筐体(自作の筐体)を使用しており、専用装置や電気無しでもアーケード的な体感型VRゲームを実現できる事例として紹介します。
●また、展示ブースでは体験中のプレイヤーの映像を外部ディスプレーに表示し、プレイ映像を見ながら解説や質疑応答をおこないます。
講演者プロフィール
千田 誠
経歴:
アーケード、コンシューマゲームのディレクター、レベルデザイナーとして様々なジャンルのゲーム開発に20年以上携わり、2014年グリー株式会社入社。Wright Flyer Studiosのネイティブゲーム開発を経て、2016年よりGREE VR Studioに所属し、VRゲームのディレクションとゲームデザインを担当。
主なVR向けタイトル:
『乖離性ミリオンアーサーVR』
『ようこそパニックマンションへVR』
『Tomb of the Golems』
他
主なコンソール向けタイトル:
『解放少女』(3DS,iOS)
『ロリポップチェーンソー』
『ロストオデッセイ』
他
《講演者からのメッセージ》
今回ご紹介するコンテンツは約20年前にあった『第1次VRムーブメント』の時に書いた企画書が元になっています。当時は技術的にも実現不可能でしたが、現在進行中の『第2次VRムーブメント』で様々なVR機器や入力デバイスが発売され、20年間眠っていた企画が最新のテクノロジーによって形になりました。そして、実際に遊んでみると「手を使わない」「手以外を使う」ゲームデザインの領域はまだ未開拓であり、多くの可能性が秘められている事がわかりました。それらの可能性を皆様に実際にプレイしていただき、共有できたら幸いです。また、手に入りやすい既製品のみで構成されたDIY筐体(自作筐体)でアーケードに迫る「体感型VRゲーム」が実現できる一例としてご紹介いたします。
ブーシェ ロビン晃
2010年グリー株式会社入社。Wright Flyer Studios所属のエンジニア。数年のフィーチャーフォン・スマートフォン向けのネイティブゲーム開発経験を経て、2015年にVRに魅入られる。状況に応じて開発の様々な分野を手掛けるジェネラリスト。過去に携わったタイトルは「el」「Tomb of the Golems」「乖離性ミリオンアーサーVR」「釣り★スタ VR」など。
《講演者からのメッセージ》
本タイトルは「手を使わない」というテーマがありますが、手を使わずにVRならではの直感的かつ納得できる操作性を実現するには、様々な実装上のハードルがありました。また、身体全体を使う体験のため、様々な体形の違いをカバーするためにキャリブレーションなども工夫してあります。ぜひ体験していただき、アトラクションVR開発のヒントになれば幸いです。
パク・ミンジョン
2014年グリー株式会社入社。Wright Flyer Studios所属のシニア3Dアーティスト。数年間の韓国の3Dオンラインゲーム、スマートフォン向けのネイティブゲーム、コンソールゲームの開発やマネジメント経験を経て、新しいチャレンジのためGREE VR Studioへ。ゼネラルアーティストとして様々なプロジェクトに参加しております。
開発したVRタイトルでは
「シドニーと操り王の墓」、「Tomb of the Golems」、「乖離性ミリオンアーサーVR」、「ようこそパニックマンションへVR」、「 ソードアート・オンライン レプリケーション」その他のAnimation IP VR など。
《講演者からのメッセージ》
「手を使わない」というテーマでこれまでのノウハウをベースとした、新しい!でも手軽く作れるVRコンテンツの自由研究として制作しました。VRならではのカメラワークと操作性の難しさの中でアート制作のバランスなど、乗り物酔いの対策としての演出などの研究しております。また、Unity 2018の新機能をVR環境下で検証しております。ぜひ体験していただき、アトラクションVR開発の参考になればうれしいです。