VR/AR/MRがそれぞれ独自の進化を見せ始め、テクノロジーとしての応用が進むにつれて各"R"間の分断化が進んでいます。
HMDの使用が必須となるVR、モバイルとの親和性が高いAR、産業界での活用が期待されるMR。では、エンターテインメント業界に身を置く我々はどの"R"を優先すべきでしょうか? 答えは"すべて"です。VR/AR/MRはシームレスに融合可能です。そして融合した結果、実在感あふれる特別な体験をユーザーに提供することができます。
本セッションでは、弊社で制作した体験型コンテンツである「VR四騎士」の事例を交えながら、ハイエンドゲームコンテンツの技術を取り入れることで「VRでありながらMR」「実在感と没入感の共存」をどのようにして実現したかをお話します。
講演者プロフィール
佐々木 貴之
複数のゲーム開発会社を渡り歩いたのち、2005年に起業。2016年にフリーとなり株式会社Cygamesに合流。コンシューマーゲーム開発の豊富な経験と知識を活かしCygames Researchにて研究開発に携わる。現在は、MRを主軸としたXRによるユーザー体験の向上や実在感の向上に関する研究をメインミッションとし、フィールドワークとしてユーザー体験型のXRコンテンツ運営にも関わっている。
《講演者からのメッセージ》
体感型アトラクションへのVR技術の導入が盛んな昨今ですが、バックパックPCの重量や映像のレイテンシーなどの問題もあり、コンテンツのクオリティアップに限界を感じている方も多いのではないでしょうか。本講演では、グラフィックのクオリティアップと工数削減効果が期待できるフォトグラメトリーや、生々しいサウンドを実現するためのスペーシャライズなど、コンテンツの魅力を向上させ、ユーザー体験を高める手法をご紹介します。