当研究室では、簡易脳波計を用いた「簡易・安価・実用的」なブレイン‐コンピュータ・
インターフェース(簡易BCI)を開発しております。簡易脳波計製品で額から測定した
脳波の原波形から、特徴量として集中や興奮により上昇するβ/α比を計算し、閾値処理
でコマンドを生成する簡易なものです。これまで、簡易BCIのエンターテイメント応用
を目指し、VRグラスや筋電ジェスチャーセンサと組み合わせた「脳波VRゲーム」、M
Rグラスと組み合わせた「脳波MRゲーム」、脳波でVRライブに参加をする「脳波VR
ライブ」などを開発して参りました。セッションでは、開発したシステムを体験して頂き
、簡易BCIの原理、従来手法との違い、できることとできないこと、研究で分かってき
た併用するデバイスやコンテンツを反映したβ/α比の性質を解説します。簡易脳波計や
簡易BCIを用いる利点や限界、可能性についてご議論をいただきたいです。
講演者プロフィール
堀江 亮太
1995年慶應義塾大学理工学部計測工学科卒業、1997年同大学大学院理工学研究科計測工学専攻修士課程修了、2000年同専攻博士課程所定単位取得退学。1998年同大学同学部物理情報工学科リサーチアシスタント、2000年同学科大学助手(有期)、2001年理化学研究所基礎科学特別研究員、2004年同研究所脳科学総合研究センター研究員、2009年同研究所基幹研究所協力研究員を経て、2010年より芝浦工業大学工学部通信工学科(2018年より情報通信工学科)准教授。博士(工学)。電子情報通信学会、IEEE EMBS等の会員。現在は、ブレイン-コンピュータ・インターフェース(BCI)の研究に従事。
《講演者からのメッセージ》
当研究室では、簡易脳波計を用いた「簡易・安価・実用的」なブレイン‐コンピュータ・インターフェース(簡易BCI)を開発しており、エンターテイメントへの応用を目指しております。開発した「脳波VRゲーム」、「脳波MRゲーム」、「脳波VRライブ」を体験して頂き、原理、従来手法との違い、できることとできないことを共有し、簡易脳波計や簡易BCIをゲームやライブ視聴に応用する利点や限界、可能性についてご議論をいただければ幸いです。是非お立ち寄りください。
小林 将平
2018年3月芝浦工業大学工学部通信工学科卒業。2018年4月より芝浦工業大学大学院理工学研究科電気電子情報工学専攻修士課程。簡易脳波計によるブレイン-コンピュータ・インターフェースを用いた脳波VRライブの研究に従事。
《講演者からのメッセージ》
「脳波VRライブ」は脳波を介してVRライブに参加、体験ができるシステムです。新しい感覚をぜひ体験して頂ければ幸いです。