プランナーの職域のひとつとして、プロデューサーやディレクターが持っている数多くのイメージを、仕様に落とし込む場面があるかと思います。
そのイメージは「パラメーターの値感」であったり、「ユーザーの手触り感」であったり、「プロジェクトのビジョン」といった非常に質的で捉え難いイメージであることも少なくありません。月商が億を超える中規模以上のタイトルでは、このイメージ共有の齟齬や仕様の僅かな誤解が、数千万円の機会損失を生むこともあります。
今回のセッションでは、これらの場面に対して、実装性や解析的な処理・分析を容易にするために「初等数学」「数理モデル」「意思決定法論」の3つの視点・手法が、実際の制作シーンでどのように適用できるかを紹介します。
講演者プロフィール
伊東 翼
筑波大学情報学群情報メディア創成学類卒業 2014年より現職。プランナーとしてブラウザソーシャルゲームの運用業務に従事。現在は自社開発タイトルのゲームバランス・ゲームメカニクス部分の仕様落とし込み・実装仕様書の作成・ロジックの開発を主に担当。
《講演者からのメッセージ》
プランナーとしてゲーム制作に関わるようになり4年が経ちました。現在はディレクター・プロデューサーの制作イメージを仕様に落とし込むための橋渡し役として活動しています。
今回のセッションでは業務で活用した手法を中心にご紹介します。 数学的な話題が主ですが、エクセルなどのツールを利用して簡単に実装仕様書に落とし込める内容となっています。
様々なスキルセットを持つメンバーで構成されるゲーム制作の現場だからこそ、コミュニケーション方法の一つとして今回の題材を共有いたします。